Column

ストレージの無駄を省くシンプロビジョニング

データストレージ分野における重要だがよく理解されていない技術、シンプロビジョニングについて、その概要と経済的影響、仕組みを紹介する。

 システム管理者は一般に、各種のアプリケーション用に必要以上の容量のストレージを用意する。ストレージ需要の拡大を見越してのことだ。あるアプリケーションが実際に持っているデータが100Gバイトだとしても、システム管理者はデータの増大に備えて500Gバイトのボリュームを作成する。ボリュームが作成されると、この500Gバイトはそのアプリケーションにのみ割り当てられ、ほかのアプリケーションで使うことはできない。だが多くの場合、500Gバイトがフルに活用されることはなく、基本的に無駄な使い方になってしまう。これはストレージ容量管理の大きな問題だ。

 従来のストレージプロビジョニングの効率の低さは、資本コストとストレージ管理リソースに悪影響を与える。最も明らかな問題は、ストレージの一部が使われず、そのためにTCO(総所有コスト)が増大することだ。しかも、割り当てられているのに使用されないこうしたストレージ容量は、ほかのアプリケーションに転用できないため、環境の拡大に合わせてストレージ容量の拡張に投資しなければならない。そのせいでコストがさらに膨らむことになる。

 シンプロビジョニングによって、こうしたストレージ容量の無駄を省き、コストを節減することができる。

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