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シンプロビジョニングは使える? 評価は真っ二つ
アプリケーションにストレージ容量を迅速に提供する機能「シンプロビジョニング」がストレージ管理者の注目を集めているが、実際に試したユーザーすべてがこの機能に納得しているわけではない。
新しいSANアレイを購入しようとしているストレージ管理者は、一部の製品のシンプロビジョニング(TP)という新機能に興味を引かれるかもしれない。だが、実際に試したユーザーすべてがこの機能に納得しているわけではない。
シンプロビジョニング(オーバーサブスクリプションとも呼ばれる)は、アプリケーションにストレージ容量を迅速に提供する方法だ。シンプロビジョニング機能は、一部の仮想ストレージアレイで提供されている。ストレージコントローラがアプリケーションにストレージを割り当てるが、その容量は必要に応じて動的に提供される仕組みだ。ストレージの使用率があらかじめ設定されたしきい値に近づくと、アレイはストレージ管理者を介さずに、自動的にボリュームを拡張する。
シンプロビジョニングを利用することで、ストレージ管理者はストレージのオーバープロビジョニング(過剰供給)という従来の慣行を改めることができる。この慣行は、ボリュームや論理ユニット番号を継続的に拡張する必要性に備えるために広く行われている。
シンプロビジョニングは一部のユーザーから好評を得ている。オンライン写真ブログサイトのフォトログのCTO(最高技術責任者)、ウォーレン・ハビブ氏は、同社がインフラを再構築して「3PAR InServ」アレイを導入したことで、ストレージ管理業務がほとんどなくなった、と語る。InServアレイを導入する前は、フォトログのファイルサービスは、ストレージを内蔵したスタンドアロンのファイルサーバ120台で提供されていた。「ストレージの必要容量の拡大に即応していくのは不可能だった」とハビブ氏。今では、InServがフォトログのファイルサーバのボリュームを管理しており、容量不足を検知すると、ボリュームを32Gバイトずつ自動的に拡張するようになっている。「システム容量を3カ月間チェックしないで済んでいる」(同氏)
だが、こうした快適さを味わえなかったユーザーもいる。
新しいSANアレイを購入しようとしているストレージ管理者は、一部の製品のシンプロビジョニング(TP)という新機能に興味を引かれるかもしれない。だが、実際に試したユーザーすべてがこの機能に納得しているわけではない。
シンプロビジョニング(オーバーサブスクリプションとも呼ばれる)は、アプリケーションにストレージ容量を迅速に提供する方法だ。シンプロビジョニング機能は、一部の仮想ストレージアレイで提供されている。ストレージコントローラがアプリケーションにストレージを割り当てるが、その容量は必要に応じて動的に提供される仕組みだ。ストレージの使用率があらかじめ設定されたしきい値に近づくと、アレイはストレージ管理者を介さずに、自動的にボリュームを拡張する。
シンプロビジョニングを利用することで、ストレージ管理者はストレージのオーバープロビジョニング(過剰供給)という従来の慣行を改めることができる。この慣行は、ボリュームや論理ユニット番号を継続的に拡張する必要性に備えるために広く行われている。シンプロビジョニング対応製品を提供しているベンダーとしては、シンプロビジョニングの概念を開拓した3PARdataのほか、クローバーリーフコミュニケーションズ、データコア・ソフトウェア、レフトハンドネットワークス、ネットワーク・アプライアンス、ピラーデータシステムズなどがある。
シンプロビジョニングは一部のユーザーから好評を得ている。オンライン写真ブログサイトのフォトログのCTO(最高技術責任者)、ウォーレン・ハビブ氏は、同社がインフラを再構築して「3PAR InServ」アレイを導入したことで、ストレージ管理業務がほとんどなくなった、と語る。InServアレイを導入する前は、フォトログのファイルサービスは、ストレージを内蔵したスタンドアロンのファイルサーバ120台で提供されていた。「ストレージの必要容量の拡大に即応していくのは不可能だった」とハビブ氏。今では、InServがフォトログのファイルサーバのボリュームを管理しており、容量不足を検知すると、ボリュームを32Gバイトずつ自動的に拡張するようになっている。「システム容量を3カ月間チェックしないで済んでいる」(同氏)
だが、こうした快適さを味わえなかったユーザーもいる。オハイオ州立大学フィッシャーカレッジオブビジネスのシステム/ネットワーク担当者ニック・プーロス氏は、コンペレントの「Storage Center」SANにマウントされたNTFSファイルシステムが、このアレイのDynamic Capacity機能を使った際に異常に大きくなったと報告している。
コンペレントの製品マーケティングマネジャー、ボブ・ファイン氏によると、この問題は、マイクロソフトの「アンデリート」機能(解放されるブロックをマークするだけで、実際にブロックを消去することはしない)に起因している。NTFSは解放されたブロックを再利用する代わりに、新しい未使用のブロックを優先的に利用するため、シンプロビジョニングの対象ボリュームが一気に最大割り当てサイズに達することがある。ファイン氏は、定期的にディスクをデフラグすることが、この問題の回避策になるだろうと語る。さらに同氏は、ほとんどの環境は徐々に規模が拡大し、そこでは大量のデータが削除されることはなかなかないため、大半のユーザーはこの問題に決して直面しないだろうと付け加えている。
また、調査会社タネジャグループの創業者で社長兼コンサルティングアナリストのアルン・タネジャ氏は、シンプロビジョニングのもう1つの落とし穴について警告している。一部のファイルシステムはパフォーマンス上の理由から、割り当てられたスペース全体にメタデータを付けるという。
「多くの場合、アプリケーションに100Gバイトを割り当てると、アプリケーション(つまりアプリケーションに関連付けられたファイルシステム)は、100Gバイトのスペース全体をメタデータでマークする」とタネジャ氏は述べている。「このように振る舞うアプリケーションは、その100Gバイトがストレージプールから別のアプリケーションに割り当てられると、ストレージを認識しなくなり、動作できなくなってしまう。これでは、TPのそもそもの目的がまったく果たされない」
調査会社ザインフォプロの最新技術に関する調査シリーズ「Wave 7」の最近の結果で、シンプロビジョニングが最も低い評価となったのは、こうした理由のためだろうと、ザインフォプロのストレージ部門マネージングディレクター、ロブ・スティーブンソン氏は述べている。元ストレージ管理者のスティーブンソン氏は、個人的な経験から、「シンプロビジョニングはアプリケーションの影響を受けやすく、インフラの稼働保証をより困難にすることが分かった」としている。さらに同氏は、「シンプロビジョニング製品を使用する場合、ファイルシステム、リレーショナルデータベース、NASアプライアンスごとに異なるストレージが割り当てられる。一般的に、これは混乱の元になる」と指摘している。
一部のストレージベンダーは、シンプロビジョニングはお粗末なアイデアだと考えている。「企業がSANを利用する目的がストレージの使い勝手向上と統合だとすれば、管理者はシンプロビジョニング製品を導入すると、後で苦労する羽目になる」とIP SANベンダーのイコールロジックの製品管理担当ディレクター、エリック・ショット氏は語る。ホストから見て空き容量がたくさんあったとしても、ユーザーがそれを使う可能性があり、その場合には、アレイが新しいストレージを十分高速に割り当てることができないと、アプリケーションがクラッシュしてしまうという。
さらにショット氏は、シンプロビジョニングを利用する根本的な理由は、ストレージボリュームを拡張するのが面倒なことだとされているが、それはもはや事実ではないと指摘する。現代的なOSのほとんどでは、ディスクの拡張は比較的単純なプロセスだという。ただし同氏は、レガシーOSを使っている場合には、シンプロビジョニングが便利なこともあると認めている。
シンプロビジョニング機能を提供するSANベンダーは、ユーザーの間ではこの機能の採用が進んでいるとしている。コンペレントのファイン氏は、Storage Centerユーザーの約80%は、Dynamic Capacity機能を使っていると語る。残りの20%が使っていないのは、この機能に問題があるからではなく、「古い習慣をなかなか変えられない」ためだという。
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