データベースというファクターを考慮しているか?
アプリケーションのパフォーマンステストを成功させる3つのポイント
IT部門のリソースを大量に投入してパフォーマンステストを実施したものの、本番業務で予想外のトラブルが──などということのないよう、3つのポイントを伝授する。
データベースを利用するアプリケーションのパフォーマンスをテストするのは大変な作業だ。最悪のシナリオは、IT部門のリソースを大量に投入してパフォーマンステストを実施したものの、どういうわけか本番業務で予想外のトラブルが相変わらず発生するというものだ。
以下に示す3つのポイントは、アプリケーションパフォーマンステストで最大限の成果を得るのに役立つだろう。
1. ビジネス部門のステークホルダーの意見に基づき、明確なパフォーマンス指標と目標を設定する
理想を言えば、これはシステム要件テストとユーザー受け入れテストの一部であるべきだ。そうでなければ目標が明確に定まらず、パフォーマンステストは際限のない作業になってしまい、ユーザーにしても自分たちの要望が考慮されていなければ、システムのパフォーマンスに不満が残るかもしれない。
2. データベースというファクターを考慮に入れる
特にWebベースのトランザクションシステムの場合、最も一般的な指標は、同時ユーザーセッション数と応答時間である。同時セッション数の増加の影響を調べるために、アプリケーションの負荷テストが行われることも多い。しかし、システム全体が1人のユーザー専用であっても、データベースに格納されているデータ量に応じてパフォーマンスに大きな違いが感じられることもある。空白のテーブルにデータを挿入するだけのトランザクションであれば瞬時に完了するだろうが、テーブルのレコード数が何万あるいは何百万にも増えてくれば、パフォーマンスの低下が生じる。このため、予想されるデータのサイズに関する指標をパフォーマンス要件に含める必要があり、テスト環境にもそのサイズ設定を含めなければならない。
3. 過大なパフォーマンスを求めない
最初のアーキテクチャのサイズを決定し、ハードウェアを購入する際には、ある程度の拡張性を考慮しておく必要はあるが、構築前のシステムを最適化する余地は限られている。最も多く利用されるのはシステムのどの機能なのかに関して、実際のユーザーからフィードバックを受けることにより、めったに使用しない機能を最適化するといった時間の浪費を避けることができる。また、パフォーマンスの最適化は信頼性や保守性などの面でトレードオフを伴う場合が多いため、適切な判断を下すためには基準となるパフォーマンス指標が必要だ。パフォーマンスのわずかな改善のためにアーキテクチャデザインを犠牲にすることがあってはならない。
以上のポイントを心に留めておけば、パフォーマンステストで大きな成果を期待でき、ストレスは小さくなるだろう。では、テストの成功を祈る!
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
技術文書・技術解説
[Jamf Japan 合同会社] MDMだけでモバイルセキュリティは十分? 不足する対策を16項目でチェック -
事例
[Wrike Japan 株式会社] 世界的な家電メーカーが実践する「クリエイティブプロセス効率化」の方法とは? -
事例
[Wrike Japan 株式会社] 世界的テクノロジー企業に学ぶ、プロセス標準化とプロジェクト納品自動化の秘訣 -
事例
[Wrike Japan 株式会社] ソニー・ピクチャーズ テレビジョンに学ぶ、次世代サービスデリバリーのヒント -
事例
[Wrike Japan 株式会社] ソミック石川に学ぶ、ICT浸透後に直面した「工数管理」の課題と解決策
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Copilot」はなぜ放置される? “議事録要約止まり”を脱する処方箋
-
2
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
-
3
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
4
なぜOpenAIやAnthropicのAIは「脱走」したのか 情シスが迫られるエージェント統制
-
5
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
6
Oracle巨大ITプロジェクトはなぜつまずいたのか 8年で導入1割、追加で170億ドル
-
7
「Microsoft一択」で本当にいいのか 知らぬ間にライセンス費用が膨らむ真相
-
8
ANAが専用回線から移行した「NaaS」の全貌 ネットワーク準備が数カ月から数週間に
-
9
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
10
「プログラマー不要論」にThe Linux Foundationが示した答え
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
マンガで解説:「ゼロトラスト」「SASE」の必要性とメリット
-
2
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
3
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
4
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
5
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
6
国税庁の次世代基幹システム「KSK2」稼働開始に向けて、対応すべき変更点とは?
-
7
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
8
ドラマで分かる、標的型攻撃メールの被害を受ける企業と回避できる企業の分岐点
-
9
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
10
少額減価償却資産が40万円未満へ拡大、令和8年度税制改正で押さえるべき変更点
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー