具体的な戦果は?
不正ソフトをビッグデータ分析で検出、Microsoftのデジタル犯罪対策部門
米Microsoftは、ビッグデータ分析を犯罪防止と対策に活用して成果を挙げている。ビッグデータ分析の可能性と、同社の活動の実際を紹介する。
米Microsoftのデジタル犯罪対策部門(Digital Crimes Unit:DCU)の高度分析部長を務めるブライアン・ハード氏によると、サイバー犯罪対策においてビッグデータ分析が果たす役割が増えているという。
同氏は、ワシントン州レドモンドのMicrosoft本社に設置されたDCUのサイバー犯罪対策センター(Cybercrime Center)でComputer Weeklyのインタビューに答えて次のように語った。「ビッグデータ分析は大規模な問題を診断して解決する方法だ」
Computer Weekly日本語版 5月7日号無料ダウンロード
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 5月7日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
サイバー犯罪対策センターは、サイバー犯罪に対するグローバルな取り組みを前進させ、パートナーと効率良く連携してオンライン犯罪に対応するための専門拠点として、2013年12月に開設された。
「犯罪者は、ほとんどコストを掛けずに世界中で窃盗を働き、処罰を免れている。こうしたクラウド規模の犯罪に対処するには、クラウド規模のパートナーシップとシステムが必要だ」と同氏は話す。
ビッグデータ分析は共同責任
サイバー犯罪対応を目的とした分析に使用するデータは、公共機関と民間のオープンなパートナーシップによって、透明性を確保することが重要だと同氏は強調する。
「このような複雑な状況下でビッグデータが威力を発揮するのは、グローバル規模の犯罪の兆候を見つけ出せることだ。データの量が膨大なので、多くの場合、犯罪者は犯罪の兆候を隠し切れない。だが、犯罪者は驚くほど素早く手法を変え、活動拠点を移す。ビッグデータの量や速度に対処するには迅速な連携が不可欠だ」と同氏は指摘する。
また、ビッグデータの価値を強調しながら、「ビッグデータ分析を共同で行うことは、サイバー犯罪対策を始める前提条件だ」と同氏は語る。だが、このビッグデータの価値は金融関連のビジネスではリスクと関連付けられることが多い。
ビッグデータでソフトウェアの窃盗を特定
今までは実現不可能だったが、ビッグデータ分析によって可能になったことがある。例えば、犯罪者によるテスト活動を検出できるようになったことで、盗まれた製品の認証キーの収集者を特定することが可能になった。
「ビッグデータの分析と視覚化によって、犯罪者が盗んだ膨大な数の製品認証キーをテストしていることを示す活動の急激な増加を検知できるようになった」と同氏は延べている。
同氏によると、これはMicrosoftが使用している透過型プロセスの一例だという。認証キーを入力するとMicrosoftに連絡が入り、ソフトウェアを有効にするシリアル番号が提示される。
「サイバー科学捜査と適切なビッグデータを使用することで、このパターンの特定が可能になった。また、ビッグデータの視覚化によって、活動の急増という形で特定の瞬間の本質が浮き彫りになる。このパターンは、通常であればノイズにかき消されてしまうが、この種の犯罪活動を発見するアルゴリズムに変換できると同氏は言う。
Microsoftは、パートナーと連携してインフラのセキュリティを確保したり、将来の犯罪活動を未然に防いだりするために、このインテリジェンスを使用している。
膨大なデータから有用な情報を得る
BI(ビジネスインテリジェンス)テクノロジーは、分析機能を利用できるまでに進化した。その結果、企業は、ついにビッグデータの中から小さいながらも価値のある有益な情報を発見できるようになった、と同氏は自身の見解を示している。
「単なる静的な視覚化ではなく、より迅速に質問と回答を行う方法でデータと対話することで、膨大なデータから良い兆候と悪い兆候を見つけ出せる確率が高まっている。データがデータ自体について代弁する機会が増えるほど、データに含まれる有益な情報を得られる可能性は高まる」と同氏は言う。
このような理由から、特定の目的に特化した分析ツールではなく、任意のビッグデータセットで有益な情報が得られる分析ツールを設計することが重要だと同氏は考えている。
犯罪活動の傾向をつかむ
続きはComputer Weekly日本語版 5月7日号にて
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 4月16日号:クラウドの活用を阻むIT部門
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
4
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
5
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
6
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
7
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
8
本当に安いPCで十分か? “すぐ重くなる”を防ぐノートPC選びの絶対条件
-
9
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
10
Claudeの不可視透かしに批判殺到 著作権消失や誤判定に潜む企業リスク
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー