メール移行を支えたツールとは?
Lotus NotesからOffice 365へ、グローバル企業のメール移行プロジェクト
繊維製造業の英Coatsは、70カ国に分散したIT機能を再編するとともに、Lotus NotesからOffice 365への移行を断行。プロジェクトを指揮したCIOにその実際を聞いた。
創業250年になるCoatsは、全世界の衣料/服飾雑貨市場向けに繊維の製造と供給を行っている。同社の繊維を使用する製品は、靴やマットレスから英Liptonのティーバッグまで多岐にわたる。70カ国に168の拠点を構える同社は、全世界から収益を上げながら各地域に即したサービスを提供するという、多くのグローバル企業と同じ課題に直面している。これは、同社CIOのリチャード・カミシュ氏がIT部門を従来の組織から21世紀の組織にリエンジニアリングする中で取り組んでいる多くの課題の1つである。
Computer Weekly日本語版 6月4日号無料ダウンロード
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 6月4日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
同氏はCoatsの経営陣に名を連ね、ここ3年間、IT構造の再編に取り組んでいる。IT構造再編の1つが、地域ごとに分かれていたITチームを、グローバルな視点を持った一元的なチームに移行することだ。
Microsoft Lyncの能力
同社は、自社データセンターでは「Microsoft Lync」を、クラウドでは「Microsoft Office 365」のグローバル電子メールシステムを使用している。カミシュ氏は、このコミュニケーションプラットフォームの能力を当初は全く評価していなかったという。
「当社は、米Microsoftのテクノロジースタックを採用し、オンプレミスにLyncを導入した。ネットワークには英BTのMPLSを使用している」と同氏は話す。その結果、同じ環境で音声通話と電子メールを扱えるようになり、ビデオ会議のサポートが可能になった。「電子メール移行プロジェクトはIT構造再編の一面にすぎない。現在は高品質なサービスを大幅に低いコストで運用している」と同氏は付け加える。
「私は運用面でかなりの裁量権を与えられたため、今はテクノロジーに力を注いでいる。テクノロジーは多くのものをもたらす」と同氏は話す。
グローバルメッセージ
ITの一元化は実現したが、従業員は「業務の実権を失った感覚」からグローバル化に不安を感じるようになっている、とカミシュ氏は言う。これは、経営陣とITチームが手を携えて取り組まなければならない課題だった。
「グローバル化のコンセプトを取締役会や組織のメンバーに売り込まなければならなかった」と同氏は話す。だが、運用モデルが変化すると、従業員は何が得られるのだろう。「それは能力開発だ。製造現場のテクノロジーに重点を置いたキャリアを構築できるようにする」と同氏は言う。
全社的観点からは、グローバルなIT機能を実現することで、リソースを効率的に使用できるようになり、知識の伝達が円滑になる。さらに、グローバル化によって供給拠点が簡素化され、スケールメリットを活用できるようにもなる。
ITのグローバル化に向けた変更管理プロセスでは、RACI(Responsible:実行責任者、Accountable:説明責任者、Consulted:協業先、Informed:報告先)というシンプルな運用フレームワークを使用して、一般的な役割分担を明確化している。カミシュ氏は、グローバル環境における各従業員の役割を伝達する手段としてこのプロセスを提供している。
同社の事業には2つの側面がある。1つは、一般消費者を対象に米Walmartなどの小売店を通じて材料を販売するクラフト事業。もう1つは、製造業を対象に素材を供給するB2B事業だ。RACIを使用することで、従業員はIT部門、人事部門、サプライチェーン部門、経理部門の役割を理解できるようになった。
IT戦略にもRACIを当てはめるため、同氏は戦略的プロジェクトでの短期的役割分担を設定している。
グローバルITの事例
カミシュ氏が監督した大きなグローバルプロジェクトの1つは、時代に合わなくなった「Lotus Notes」からOffice 365への移行だ。
続きはComputer Weekly日本語版 6月4日号にて
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 5月21日号:クラウド業界に挑戦状を叩き付けたGoogle
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
4
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
5
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
6
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
7
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
8
本当に安いPCで十分か? “すぐ重くなる”を防ぐノートPC選びの絶対条件
-
9
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
10
Claudeの不可視透かしに批判殺到 著作権消失や誤判定に潜む企業リスク
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー