有名メーカー製ハードの寿命はあと3~5年
ホワイトボックスの流行で有名メーカー製サーバは不要になる?
大規模データセンターでは、DellやIBMのサーバを排除して「ODM」メーカーのホワイトボックスサーバに切り替える例が増えている。VMwareのCTOは、「有名メーカーのサーバは使われなくなる」とまで言う。
サーバのODM(Original Design Manufacturing:委託者のブランドで設計・製造すること)事業に携わるメーカーが、従来のサーバOEM(Original Equipment Manufacturing:委託生産)メーカーを脅かしている。米Amazonや米Microsoftといった大手ハイテク企業が運営しているハイパースケールなデータセンターに、ODMメーカーが製品を売り込んでいるからだ。
Computer Weekly日本語版 10月22日号無料ダウンロード
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 10月22日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
米調査会社Gartnerの予測によると、大規模データセンターを運営する企業に対するODMメーカーのサーバの売り上げは、2018年までにx86サーバの全世界販売台数の16%を占めるようになる。金額ベースでは46億ドルの売り上げとなる見込みだ。
「ハイパースケールデータセンターの顧客獲得を狙って、ODMメーカーはビジネスモデルを急速に転換させている。各ODMメーカーは事業範囲を拡大し、近い将来大規模組織(エンタープライズ)も顧客として取り込もうとしている」と話すのは、Gartnerのリサーチディレクター、ナビィーン・ミシュラ氏だ。
「ハイパースケールデータセンターと直接取引をするようになったことが、ODMメーカーの売り上げを伸ばした最大の理由だ」
クラウドコンピューティングなど、Webベースのビジネスモデルが伸びていることが、ハイパースケールデータセンターの設備投資を後押ししている。そして、2014年はODMサーバの売り上げの82%をハイパースケールデータセンターの顧客が占めるだろうとGartnerは見積もっている。
ハイパースケールデータセンターを(自社の業務用に)運営している大手ハイテク企業は、サーバを数十万台規模に拡大しなければならなくなっている。そこで大手ハイテク企業は、米Dellや米IBMなど、サプライチェーンを通じてx86サーバを販売している従来のOEMメーカーを排除し、代わりにODMメーカーから直接買い付けることで調達コストの効率を高めようとしている。
ODMメーカーには、低コストのプラットフォームを提供できるスケーラビリティとビジネスモデルがある。同時にODMメーカーのサーバは、従来のOEMメーカーが扱っている主流のサーバに比べてTCO(総所有コスト)を削減することができる(電気料金やサーバの冷却費用も含めて考える)。ODMメーカーにはそんな形で大手ハイテク企業を支援することもできるというのが、ミシュラ氏の分析だ。
ハイパースケールデータセンターの顧客は、現在の主流であるOEMメーカーのサーバよりもODMメーカーのサーバ、いわゆる「ホワイトボックスサーバ」を好む傾向にある。費用を抑えることができるし、革新的な機能など、顧客の事情にきめ細かく対応した設計も可能だからだ。顧客がシステムを後でカスタマイズできるように設計することもできる。
「幅広いニーズに個別に対応する、カスタムのサーバソリューションを設計する技術的な知識と能力にかけて、ODMメーカーには絶大な信用がある」とミシュラ氏は説明する。ODMが成功を収めつつあり(生産台数が増えたことで)スケールメリットも得られるようになったので、思い切った価格戦略を打ち出すODMメーカーも現れている。
米VMwareでヨーロッパ・中東・アフリカ地域(EMEA)の最高技術責任者(CTO)を務めるジョー・バグリー氏はかつて、将来のデータセンターでは、有名メーカーのサーバや、1つの機能だけを実行するネットワーク製品が使われることはないだろうと予測していた。ソフトウェア定義で全てをカバーするようになれば、ハードウェアの機種は問われなくなるからだ。
2014年5月に開かれたカンファレンス「Datacentres Europe 2014」でスピーカーを務めたバグリー氏の発言は、さらに過激だ。
続きはComputer Weekly日本語版 10月22日号にて
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 10月8日号:進撃のBig Apple
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
4
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
5
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
6
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
7
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
8
本当に安いPCで十分か? “すぐ重くなる”を防ぐノートPC選びの絶対条件
-
9
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
10
Claudeの不可視透かしに批判殺到 著作権消失や誤判定に潜む企業リスク
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー