ビッグデータ活用成功と失敗
明暗が別れた2つのビッグデータ活用プロジェクト、どうしてこうなった
ビッグデータ活用が進むオランダの2つのプロジェクトを紹介する。素晴らしい成果を挙げたプロジェクト、そして散々な結果に終わったプロジェクト。失敗例は、日本でも繰り返し起こっている問題と同じだ。
オランダではビッグデータ分析を導入する動きが進んでおり、さまざまな業界で急速に取り入れられている。このテクノロジーを早くから導入しているのは政府機関や地方自治体、保険会社、物流会社、テレビネットワーク、銀行など、多方面にわたる。
Computer Weekly日本語版 10月5日号無料ダウンロード
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 10月5日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
このテクノロジーが利用されているのはビジネスだけではない。例えば芸術分野がある。最近、オランダの著名な画家レンブラントの絵画が公開された。だが、本人が描いたものではない。レンブラント・ファン・レイン様式のこの肖像画は、実際にはビッグデータテクノロジーと3D印刷を組み合わせて作り上げられたものだ。
まずレンブラントの全346作品を分析し、題材、顔の大きさや構図、絵画技法、筆の運びなど、全ての特徴が考察された。データ分析によって本物に見えるレンブラントの肖像画を構築し、その描画パターンを3Dプリンタで正確にエミュレートした。
オランダの銀行ING、Microsoft、デルフト工科大学などが参加するこの「The Next Rembrandt」は、ビッグデータを目に見える形にするオランダのプロジェクトだ。「このプロジェクトが示すのは、インテリジェントデータが持つ可能性のごく一部にすぎない。データは新しい電気学のようなものだ。人や企業がもっと多くのことを成し遂げられる大きな将来性がある」とMicrosoftのSMB市場部門でディレクターを務めるロン・オーガスタス氏は話す。
芸術分野でのビッグデータ利用は衆目を集めることだけが目的ではない。ロッテルダムのボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館は、展示する作品の選択にビッグデータを利用している。ソーシャルメディアを飛び交うメッセージを分析して展示物の評判を推し測り、展示物を調整する必要性を判断している。
まだ乗り越えるべき障害があるとはいえ、オランダにおけるビッグデータの勢いは強力だ。
プライバシーの懸念
オランダのデータ分析企業Anchormenのヨルン・ベルク氏とルトガー・ウェッツェル氏によると、オランダは出だしに少し後れを取ったが、これは恐らく警戒心によるものだという。企業も団体も、いきなりビッグデータに飛びついて、コストが掛かるかもしれない、実績のない新しいテクノロジーを導入することは考えなかった。
プライバシーの問題もある。正確に言えば、プライバシーに懸念がある。INGは2年前にビッグデータについての話題を提供した。それも、悪い意味でだ。
続きはComputer Weekly日本語版 10月5日号にて
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 9月20日号 本気を出したGoogleはAWSに勝てるのか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
3
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
4
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
5
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
6
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
7
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
8
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
9
本当に安いPCで十分か? “すぐ重くなる”を防ぐノートPC選びの絶対条件
-
10
Claudeの不可視透かしに批判殺到 著作権消失や誤判定に潜む企業リスク
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー