ネットワーク機器を仮想化
なぜ今、ネットワーク機能仮想化(NFV)が必要なのか
ルーターやロードバランサーなどのネットワーク機器を仮想化し、通常のサーバ上で実行するネットワーク機能仮想化が注目されている。
ネットワークの柔軟性をさらに高めるために、大手通信サービスプロバイダーが「ネットワーク機能仮想化」(NFV:Network Function Virtualization)サービスを開発している。2016年7月にはAT&TとVerizon CommunicationsがオンデマンドNFVサービスをリリースした。
Computer Weekly日本語版 11月1日号無料ダウンロード
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 11月1日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
調査会社IDCによれば、デジタル化で成功を収めるためにネットワークが欠かせない。Verizonの後援によるIDCのホワイトペーパー「Digital transformation obstacles and how to overcome them」(デジタル化を阻む課題とその解決策)では、デジタル化によって2016年だけでも接続レベルが全業界で最大50%上昇するとアナリストが予測している。
このホワイトペーパーでは「本調査で明らかになったのは、ソフトウェア定義ネットワーク(SDN)やネットワーク機能仮想化(NFV)など、最新世代のネットワークアップグレードへの広範な投資計画だ。この結果は励みになるものだ」と述べられている。
IDCのジョン・ジャクソン氏は次のように記している。「デジタル化でリーダーシップを取るためには、ソフトウェア主導の高度なデータオーケストレーションが必要だ。また、ネットワーク間のルーティングを最適化して、オーケストレーションにポリシーとSLAを適用しなければならない。複数のクラウドプラットフォームは、企業環境を一元化するために、オンプレミスとコロケーションサービスに統合する必要がある」
「ネットワークセキュリティとコンピューティングのリソースは、セルフサービスポータルを通じてほぼリアルタイムにプロビジョニングしなければならない。そしてリソースは動的に、または定義済みのビジネスルールに基づいて自動的に再配分される必要がある。しかもこれらに加えて、史上類を見ないほど複雑さが増す中でも自信が持てるようなパフォーマンスとセキュリティも必要だ」
ITを取り巻く状況の変化
通信事業者はITを取り巻く状況の変化に適応しようとしている。Verizonの製品部長ピーター・コーニングス氏は次のように語った。「10年前は、従業員全員が事務所で働いているのが普通だった。こうした従業員が使用するのは、社内のデータセンターがホストしているエンタープライズアプリケーションや、会社のファイアウォールによって保護された端末だった。それが今では、従業員は複数の端末を使えるような柔軟性を求めるようになった。また、使用するアプリケーションの中にはパブリッククラウドのものもある」
企業ITを取り巻く状況は変化し続けている。コーニングス氏によると、例えば新しいアプリケーションが必要だとビジネス部門が判断したら、IT部門に無断で購入するという。
「ネットワークの設計方法の多くが静的なままになっている。『ハブ・アンド・スポーク』型アプローチは非常に堅牢(けんろう)だが、静的だ。こうした静的ネットワークは、絶えず変化するアジャイルなビジネスを真にサポートすることはできない」
NFVがあれば、データセンターのハードウェアで実行されるサービス(例えばルーティング、WAN最適化、ファイアウォールなど)をソフトウェアで提供できるようになる。
Verizonの「Virtual Network Services」は、同社が「Network as a Service」(サービスとしてのネットワーク)と表現するものをオープンプラットフォームで提供する。このVerizonのサービスはCisco Systems、Juniper Networks、Palo Alto Networksなどもサポートする。
コーニングス氏によれば、アプリケーションをクラウドに移行すると、ワークロードのルーティング方法が大きく変わるという。
続きはComputer Weekly日本語版 11月1日号にて
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 10月19日号 検知できないマルウェアの見つけ方
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
2
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
5
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
6
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
7
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
-
8
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
9
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
10
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー