マルチクラウド神話を打ち砕く(前編)
「クラウド間の容易なシステム移行」は幻想にすぎない
クラウドプロバイダーは、クラウド間でシステム(ワークロード)を容易に移行できるという。だが、現実にはそう甘くない。
“マルチクラウド”という言葉には、企業がITをプロビジョニングする際に複数のクラウドプロバイダーを利用するだろうというIT業界の長年の見方が表れている。だが、オンプレミスのIT環境もすぐには消えそうもない。
Computer Weekly日本語版 1月10日号無料ダウンロード
本記事は、プレミアムコンテンツ「 Computer Weekly日本語版 1月10日号 」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
クラウド間でワークロードを移動させることがプロバイダーの触れ込みほど簡単ではないことに企業が気付いたときから、マルチクラウドモデルの問題が表面化し始める。
マルチクラウドの定義
マルチクラウドという言葉がIT用語として使われ始めたのはここ2~3年のことだ。簡単に言ってしまえば、多くの企業が人事や電子メールなどの用途で既に1つ以上のSaaSアプリケーションを使用していることに加え、アプリケーション開発にPaaS、仮想マシンでのワークロード実行に恐らく1つ以上のIaaSを利用している現実を反映している。
多くの組織は、既存のワークロードをオンプレミスからクラウドに移行する「リフト&シフト」手法を採用し、初期段階からIaaSを使い始めることになる。このとき、クラウドでサーバを構成するのではなく、サーバを仮想マシンに変換することが多い。つまり、オンプレミス環境と同じアーキテクチャをクラウドに複製するのだ。
多くの組織は、偶然であれ意図的であれ、自社のワークロードを複数のIaaSに配置することになる。これには、データ主権の確保、ロックイン対策、冗長性の実現などさまざま理由がある。
ハイブリッドクラウド製品やサービスを売り込もうとするプロバイダーは、このように複数のクラウドプラットフォームを利用する状況に問題はないという。より魅力的なサービスを提供するプロバイダーや、組織に必要な新しい機能やサービスをリリースするプロバイダーがあれば、そちらを利用すればよい。ワークロードはクラウド間で簡単に移動できるというのがその根拠だ。
だが、ワークロードの移行はそれほど簡単だろうか。現在利用しているクラウドは自社にとって最適ではないと結論付けるべきだろうか。
続きはComputer Weekly日本語版 1月10日号にて
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 8月7日号 光無線技術Li-Fiが「アリ」な理由
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[ゾーホージャパン株式会社] サイバー攻撃からネットワークを守る上で確実に押さえておきたいポイントとは? -
事例
[アルプス システム インテグレーション株式会社] 中小企業でも安心して活用できる「手ごろなSOCサービス」とは? -
製品資料
[株式会社シーイーシー] 脱VMwareに成功した企業は何をどう実践した? 事例に学ぶ戦略立案&実装のコツ -
製品資料
[株式会社オービックビジネスコンサルタント] ランサムウェア攻撃を“二重の防御構造”で防ぐ、クラウド型基幹システムの実力 -
製品資料
[株式会社オービックビジネスコンサルタント] 動画で知るランサムウェア被害企業のリアル、会計データが無事だった理由とは
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
2
鹿島建設のDXを阻む「10年前のAWS」 安全性と自由度を両立したモダナイズ
-
3
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
4
「Excel管理」では限界――製造現場の改善が進まない“隠れた原因”
-
5
AIの導入効果はどう測る? DMM.comのエンジニア組織に学ぶ効果検証のノウハウ
-
6
便利機能が「裏口」に コンテナの安全を脅かす“監視の穴”とは
-
7
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
8
ランサムウェアに悪用された“Windowsの穴”とは? パッチで直らない脆弱性も
-
9
「Oracle Database」のサポート体系が変更 料金への影響は?
-
10
慶應義塾が「Notion」を選んだ理由 AI導入の盲点になる“情報のサイロ化”
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
DX/AI投資の壁を突破、現代の最高財務責任者が直面する課題と克服のヒント
-
3
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
4
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
5
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
6
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
7
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
8
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
9
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー