お互いを呼び出すことが可能に
音声アシスタント四天王のうちAlexaとCortanaが連携、GoogleとAppleは?
音声アシスタント「Alexa」と「Cortana」が連携し、お互いを呼び出すことが可能になる見通しだ。音声アシスタントのビジネス利用は加速するだろうか?
MicrosoftとAmazonが、待望の「Alexa」と「Cortana」連携の第一段階に踏み出した。現時点では消費者をターゲットとしているが、この提携はいずれ、職場におけるAI音声アシスタントの採用を加速させるかもしれない。
この2つのプラットフォームがつながることで、ユーザーはAlexa対応デバイスを通じてCortanaの基本的な機能を使うことも、その逆も可能になる。パブリックトライアルは、「Amazon Echo」スピーカーとWindows 10搭載PCおよび「Harman Kardon Invoke」スピーカーで機能する。
両社とも今回の提携の恩恵を受ける見通しだ。Gartnerのアナリスト、ワーナー・ゲルツ氏は、コンシューマー市場におけるAmazon Alexaの存在の大きさと、Microsoft Cortanaの業務用ツールとのつながりが組み合わさると指摘する。
「AlexaとCortanaは、私の個人としてのニーズと、プロのナレッジワーカーとしてのニーズに応えられる。これは非常に重要であり勝利の組み合わせだ」とゲルツ氏は言う。
もしMicrosoftとAmazonが長期的提携を追求する方針を決めれば、AI音声アシスタント市場の残る大手2社であるGoogleとAppleを脅かす可能性もある。
併せて読みたいお薦め記事
音声アシスタントを比較する
音声アシスタントのビジネス利用に進展は
いつまで仲良くできる?
だがカナダの調査分析会社Arnold & Associatesの主席アナリスト、ジョン・アーノルド氏によれば、MicrosoftとAmazonが他の多くの局面で互いに競合することを考えると、両社はこの関係に対して慎重な姿勢を取る公算が大きい。
「両社はいずれ、これが良いアイデアかどうかを判断する。もしシナジー効果が得られれば、さらに前進するだろう。そうでなければ後退する」とアーノルド氏は言う。
1つの障壁になりかねないのが「Alexa for Business」だ。このほど発表されたCortanaとの統合からもAlexa for Businessは除外された。Alexa for BusinessはAmazonが2017年後半にリリースしたもので、Echoスピーカーを企業のメッセージングソフトウェアや会議ソフトウェアと接続させることができる。
CortanaとAlexa for Businessとの非連携は、両社が主にコンシューマーをターゲットとした提携を目指していることを物語ると、Frost & Sullivanのアナリスト、フアン・ゴンザレス氏は語る。
「両社ともこの提携の恩恵を受けるように見えるかもしれないが、大きな得をするのが誰なのかはまだはっきりしない。このプロジェクトが、AppleとGoogleに対する長期的な脅威になるのかどうかは、時間がたってみなければ分からない」(ゴンザレス氏)
小さく始まったCortanaとAlexaの連携
今のところ、ユーザーは手持ちのスマートデバイスに対して、代替のAI音声アシスタントソフトウェアを開くよう指示しなければならず、「Hey Cortana, open Alexa」、あるいは「Alexa, open Cortana」と話し掛ける必要がある。いずれはこの2つのプラットフォームをもっとシームレスに連携させる計画だと両社は説明している。
それまでの間、オフィスワーカーはEchoスピーカーを使ってCortanaにその朝の電子メールや会議の予定をチェックさせることができる。職場から会社のWindows 10搭載PC経由でAlexaにアクセスし、荷物の配送をチェックしたりスマートホームデバイスを操作したりもできる。
だが、音楽ストリーミングのような高度な機能の多くは、まだプラットフォームを横断して使うことはできず、MicrosoftとAmazonはパブリックトライアルの期間中、顧客からのフィードバックを募る。
「今もまだ非常にぎこちない。だが最終的にはやや違った様相になるはずだ。2つのパーソナルアシスタントのうち、特定の状況でユーザーの指示に対応するにはどちらの方が理想的かを見極める何らかの知的な仕組みが登場するだろう」とゲルツ氏は予想している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「Microsoft 365のセキュリティ運用」に関するアンケート
-
4
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
5
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
6
「Salesforceのテスト自動化ツール」に関するアンケート
-
7
IT製品の導入に関するアンケート「サーバ&ストレージ」編
-
8
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
9
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
10
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー