2018年04月10日 08時00分 公開
特集/連載

CW:音声アシスタント時代の企業戦略(後編)Alexa対Googleアシスタント、完成度が高いのは?

AlexaとGoogleアシスタントとでは、どちらが優れているのか。実際に使ってみると、両者の違いは明らかだ。いずれにせよ、対応アプリ開発にはあるものが欠けているという。

[Cliff Saran,Computer Weekly]
Computer Weekly

 前編(Computer Weekly日本語版 3月20日号掲載)では、Alexaスキルの開発に際しての考え方、進め方、そして注意点などのアドバイスを紹介した。

 後編では、音声アシスタント開発に不可欠となる要素、そしてAlexaとGoogleアシスタントの評価について解説する。

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音声アシスタント開発に必要な要素

 スムーズな対話を実現するには、専門家のスキル(Alexaの、ではなく人間の技能)が必要だとイエペン氏は話す。「ユーザーインタフェースに設計者を配置するのと同様に、対話の設計者が必要だ。しかし、ユーザーに実際に試してもらうまで、音声アシスタントがどこまでうまく機能するかは判断できない」

 Wandaのテストにおいて、Unit 4はテスト担当者との会話の中で適切な返答ができなかった会話スニペットを収集している。「Wandaがユーザーの要望を理解できなかったときは、その会話を取り出してトレーニングにアップロードする」とイエペン氏は説明する。

 実際、Unit 4はWandaが正しい応答を返すようにトレーニングしている。これこそ機械学習だ。

 前出のElixirr Creativeのキングストン氏によれば、テストは時間のかかるプロセスで、音声のアナリティクス結果を反映させるのもさらに時間がかかるという。

 「人々がAlexaのスキルと対話する際の様子は、一様ではない。6〜7人のユーザーに対して同じテーマのテストを実施して、ようやくどうすれば効果的なのかが分かる、という調子だ」と同氏は付け加える。音声アナリティクスは例えば、人間がAlexaと対話する際にどこで間を置くか、Alexaと人間とのやりとりをより自然な会話に近づける方法を開発者が考える際に何が役立つのか、などを特定する場合に使える。

 音声アシスタントのよどみない会話フローを作成するのは容易ではない。音声アシスタントが何か有用な処理を試みなければならない場面ではなおさらだ。

 「音声体験はあと数年で、日常生活のほとんどの場面に取り入れられるようになるだろう。時間が節約できるという利点があるからだ」と、Made for Voice(企業向けの音声アシスタントソフトウェア企業)のマネージングディレクター、リー・マロン氏は話す。

 「こうした体験は、問題を迅速かつ簡潔に解決するという形でユーザーに応えなければならない。ある製品で、3単語から成る文で応答していた場面で、応答に2単語追加したところ、ユーザーの利用時間が20〜30%も減少した」

音声認識の分野での進歩

 GoogleもAmazonも今のところ、音声アシスタントへの注力を中止していない。それどころかAmazonは今や、ディスプレイも付いた「Echo Show」という端末も発売している。

 「最近登場した新種の端末は、音声での会話と画面を使った操作の両方が可能になってきている。つまり、以前は別々に存在していたものをシームレスな1つのフローに統合する傾向がある」と、前出のAccentureのケンドリュー氏は指摘する。

 視覚的なユーザーインタフェースと音声とを組み合わせることで、空港やショッピングセンターでインテリジェントなキオスクを提供するなど、顧客との対話に関する新たな機会が開拓される。

 本誌Computer Weeklyが本稿のために行った取材から、ある傾向が浮かび上がってきた。音声プラットフォームには2種類あり、それぞれの特徴は大きく異なる。

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