仮想デスクトップの運用をより効率的に
VMwareのVDI製品「Horizon 7」 注目の最新機能を一挙紹介
「Horizon 7」の最新機能には、UXの問題のトラブルシューティングに重点を置いた機能や、IT部門による管理を容易にする機能が含まれている。注目の機能をまとめた。
VMwareの仮想デスクトップインフラ(VDI)製品「Horizon 7」の最新機能は、ユーザー企業がユーザーエクスペリエンス(UX:ユーザー経験価値)を高め、インターネット経由でHorizon 7を管理可能にすることを目指している。
米ラスベガスで開催した年次イベント「VMworld 2018」でVMwareは、出席者にHorizon 7の最新機能を多数披露した。最新版のHorizon 7には、エンドユーザーがアクセスできるパフォーマンス追跡ツールがある。「セッション共同作業」という機能(詳細は後述)を使えば、エンドユーザーは他のエンドユーザーとデスクトップを共有できる。他の注目機能には、オンプレミスとクラウドのHorizon 7を包括的に管理する「Horizon 7 Cloud Connector」や、HTML5ベースの管理コンソールなどがある。
「優れた機能が多く、どれも使えそうだ」と話すのは、人材派遣会社Kelly Servicesで上級システムエンジニアを務めるジェイ・フォーマン氏だ。
UXの強化
Horizon 7の最新機能には、セッション共同作業と「Horizon Performance Tracker」「Blast Extreme Network Intelligent Transport」という、UXに関する3つの機能が含まれる。
セッション共同作業
VMwareはVMworld 2018のデジタルワークスペースに関する基調講演で、セッション共同作業のデモを披露した。エンドユーザーはこの機能を利用して、自身のデスクトップを他のエンドユーザーと共有し、そのエンドユーザーによる自身のデスクトップの制御を許可できる。許可を得たエンドユーザーは、そのデスクトップの任意の部分を変更できるようになる。
セッション共同作業は、画面転送プロトコル「Blast Extreme」を介して実行する。複数のエンジニアが3次元(3D)映像を同時に表示する必要がある場合は、特に便利だ。「セッション共同作業は、当社のエンドユーザーにとっては時間の節約になるだろう」とフォーマン氏は話す。同氏は「Horizon 6.2」からHorizon 7へのアップグレードを計画している。
Horizon Performance Tracker
Horizon 7の最新機能の一つであるHorizon Performance Trackerは、IT担当者やエンドユーザーによるUXの評価に役立つ。具体的には画面転送プロトコル「PC over IP」とBlast Extremeのパフォーマンスを監視し、例えばトランスポート層プロトコルにUDPとTCPのどちらを使用しているかを表示する。エンドユーザーはHorizon Performance Trackerを利用して、セッションに問題が発生している原因を見極めることができる。
Blast Extreme Network Intelligent Transport
UDPとTCPのどちらをトランスポート層プロトコルとして使用するかを自動的に選択する機能が、Blast Extreme Network Intelligent Transportだ。
TCPは、各データパケットに番号を付けて、エンドポイントでパケットを順番に受け取れるようにし、配信時のエラーをチェックして、パケットが正しく配信されたかどうかを確認する。UDPはデータが伝送されることだけに注目する。そのため動画をはじめ、パフォーマンスへの影響が大きい表示に適している。
新しい管理コンソールとヘルプデスク統合
VMwareはVMworld 2018のセッションで、HTML5ベースの新しいHorizon 7用管理コンソールを公開した。「Flash」をベースとした現在のコンソールを置き換えることが目的だ。Flashベースの管理コンソールと完全に同等の機能はまだ備えていないが、それでもアプリケーションのユーザー割り当てを始め、多くの機能を利用可能にしている。
フォーマン氏は「HTML5ベースの管理コンソールは、パフォーマンスを大きく向上させる」と語り、次のように続ける。「全てが圧倒的に速くなり、快適になる。Horizon 7で実行可能な作業のパフォーマンスが向上し、効率が大幅に上がると確信している」
HTML5ベースの管理コンソールは、Horizon 7のヘルプデスクツールとも連携する。ヘルプデスクツールは、デスクトップやアプリケーションでの問題発生時に、IT担当者が直接エンドユーザーとやりとりできるようにするツールだ。IT担当者はエンドユーザーの名前を確認するだけで、問題を特定するためにそのエンドユーザーの利用状況を抽出できる。
Horizon 7とクラウド
Horizon 7 Cloud Connectorにより、IT部門はオンプレミスに導入したHorizon 7と、クラウドで運用しているHorizon 7を統合管理できるようになる。Kelly Servicesは2つの異なる拠点を用意し、この2拠点にデスクトップのプールを配備したいと考えている。「その実現にHorizon 7 Cloud Connectorが役立つだろう」とフォーマン氏は期待する。
IT担当者は、Amazon Web ServicesのデータセンターでVMware製品による仮想環境を稼働できるクラウドサービス「VMware Cloud on AWS」に、Horizon 7をインストールできる。これにより必要に応じて容量を追加したり、ニーズに合わせて拡張したりすることが可能だ。有期雇用の人材を抱えている企業には特に便利であり、災害復旧にも活用できる。Horizon 7の概念実証(PoC)にも有効だ。
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