対象ユーザー企業の保険金請求は急増
Cisco製ツールの“脆弱性”が悪用されたことが明らかに 対象製品は?
Cisco Systems製品の脆弱性が、ArcaneDoorのスパイ活動に悪用されていることが分かった。対策が必要なCisco Systems製品はどれなのか。ArcaneDoorによる攻撃活動の実態とは。
Cisco Systems製品の脆弱(ぜいじゃく)性を悪用する「ArcaneDoor」という攻撃活動が繰り広げられていることが分かった。Cisco Systemsはこの件に関して、脆弱性と修正プログラムを2024年4月に公開した。対策を講じなければならないのはCisco Systemsのどの製品なのか。
影響を受けるCisco Systems製品は?
併せて読みたいお薦め記事
Cisco製品のさまざまな脆弱性
Cisco Systems製品に見つかった脆弱性と、影響を受ける製品は以下の通りだ。いずれの脆弱性も、root(管理者)権限で任意のコード実行を可能にする。共通脆弱性評価システム(CVSS:Common Vulnerability Scoring System)では「重要」と評価されている。
- CVE-2024-20353
- ネットワークセキュリティ製品群「Cisco Adaptive Security Appliance」(ASA)用ソフトウェアの脆弱性
- CVE-2024-20359
- ファイアウォール「Cisco Firepower Threat Defense」(FTD)用ソフトウェアの脆弱性
Cisco Systemsによると、修正プログラムの提供前に脆弱性が攻撃に悪用された可能性がある。Cisco Systemsは該当する製品のユーザー企業に対し、修正プログラムを迅速に適用することを推奨している。
同社のセキュリティ研究機関Cisco Talosによると、ArcaneDoorは別名「UAT4356」や「Storm-1849」でも知られている。ArcaneDoorは、複数のITベンダー製品の脆弱性を悪用し、さまざまなユーザー企業を標的にしている。
Cisco Talosによると、ArcaneDoorの攻撃者は今回の脆弱性を標的システムの偵察やデータの盗み出しといったスパイ活動のために利用した。攻撃活動が始まったのは2023年11月だという。
米国のサイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は今回の脆弱性を、悪用された脆弱性をまとめたカタログ「Known Exploited Vulnerabilities Catalogue」に追加した。「すぐに修正プログラムを適用することに加え、怪しい動きを検出した場合はCISAに報告してほしい」と呼び掛けている。
サイバー保険会社Coalitionによると、ASAのユーザー企業による保険金請求は2023年に急増していた。「ASAのユーザー企業が保険金請求をする割合は、他の企業より約5倍高い」と同社は説明する。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
2
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
3
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
4
「IBM iはDXのボトルネック」は誤解 意外と知らない今風モダナイズの効果
-
5
「朝8時にバッチが終わらない」データ爆発の危機をJPX総研はどう乗り越えたか
-
6
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
7
AI導入後に発覚する「社内文書を読めない」問題 情シスは何を直せばいい?
-
8
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
-
9
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
10
「Wi-Fi」は“ネット接続が不十分”な地域の救世主になるのか?
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
プログラミング不要で誰でも実現できる、ネットワーク運用管理の自動化とは
-
5
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
6
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
10
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー