リアルタイムフィッシングの傾向と対策

多要素認証すり抜け攻撃「リアルタイムフィッシング」の手口 対策はパスキー?

フィッシング対策として有効だとみられていた、多要素認証をも突破する「リアルタイムフィッシング」。その驚異の手口とは。有効な対策として「パスキー認証」に期待が集まる理由と、その仕組みや導入方法とは。

 フィッシング被害が深刻化の一途をたどっている。業界団体のフィッシング対策協議会の調査によると、2024年のフィッシング報告件数は約172万件と、2023年(約120万件)の約1.44倍に上った。フィッシング対策に有効な手段として、複数の認証要素を組み合わせる「多要素認証」がある。従来のフィッシングサイトがIDとパスワードによる認証(パスワード認証)を想定していることから、それ以外の認証要素を組み合わせることで、実害を防ぐことができる――という考え方に基づく。

 多要素認証はフィッシング対策として有効ではあるものの、全てのフィッシング攻撃に対して同等の防御力を発揮するわけではない。例えば「リアルタイムフィッシング」というフィッシング攻撃は、多要素認証の一部を突破できることが明らかになっている。

フィッシングによって何らかの被害が発生すれば、顧客や取引先、株主などから責任を問われる可能性がある。そのため多要素認証を導入していたとしても、あらためてリアルタイムフィッシングなどの新たな攻撃手法を踏まえて、適切なフィッシング対策を採用することが重要だ。

 パスワード認証だけではなく、多要素認証による防御にも限界が露呈する中、セキュリティ強化の手段として浮上したのが「パスキー」認証だ。パスキー認証は、パスワードを使わない認証方式である「パスワードレス認証」の一種であり、フィッシング対策の手段としての効果を期待する声がある。

 本稿は、リアルタイムフィッシングの脅威を整理した上で、その有効な対策となり得るパスキー認証の仕組み、そして導入しやすいパスキー認証の具体的な手段を紹介する。

「リアルタイムフィッシング」脅威の手口

印刷する
SNSでシェア

この記事の著者

山根厚介
山根厚介

東北大学中退後、15年間警察で勤務。在職中は主に刑事部門を担当し、鑑識や初動捜査、知能犯罪捜査などを手がける。在職中に日商簿記2級、2級FP技能士、情報セキュリティスペシャリストなどの資格を取得。警察を退職後ライターとして活動を始め、前職や資格をいかして情報セキュリティなどIT関連や家計の節約に関する記事などを手がけている。

関連記事

こんなメディアも見られています

TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます(メディアごとに文章は変更)

いますぐ無料会員登録

ベンダーコンテンツ PR

From Informa TechTarget

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ホワイトペーパーランキング PR

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

TechTargetジャパン SNS

X @techtarget_itmをフォロー

インフォメーション

TechTargetジャパンをフォロー