国際会計基準への準拠を見越したDX
東京海上は「経営の足かせ」をOracleのクラウドERPでどう乗り越えるのか
グローバルに事業を展開する企業は、経営情報の分散という課題に直面している。東京海上ホールディングスは、57カ国の拠点に散らばる情報を一元化するため、OracleのクラウドERPを導入した。見込んでいる効果とは。
海外事業の拡大は、企業にとって成長の源泉である一方、経営管理の複雑化という新たな課題を生む。世界57カ国(2025年3月時点)で事業を展開する東京海上ホールディングスも例外ではなかった。各国のグループ会社が持つ業績データをタイムリーに集約し、経営状況を正確に把握することが、迅速な意思決定のボトルネックになっていた。
57カ国の情報を一元化する新システム
この課題を解決するために東京海上ホールディングスが導入したのが、Oracleのクラウド型ERP(統合基幹業務システム)「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning」の一部である、経営管理サービス「Oracle Cloud Enterprise Performance Management」だ。これによって、世界中に散らばるグループ会社の会計情報を、各社の既存システムを変更することなく自動で収集、分析するシステムを構築した。これまで時間を要していたデータの収集、加工プロセスを効率化し、事業部門ごとの詳細な予算実績分析をタイムリーに実施できる体制を整えた。
今回のシステム刷新は単なる業務効率化にとどまらない。グローバルな経営データを一元的に可視化することは、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の中核であり、経営層がより精度の高いデータに基づいて、迅速な判断を下すことを可能にする。
東京海上ホールディングスは、2025年度(2025年4月~2026年3月)の期末から、国際的な会計基準である「IFRS」(国際財務報告基準)への準拠を計画中だ。この重要な経営課題を乗り越える上で、Oracle Cloud Enterprise Performance Managementは、新たな会計基準に沿った連結決算と経営管理を支える重要な土台になる。
今回のシステム構築は、データドリブン経営への移行に向けた大きな一歩だと言える。今後は、集約した会計情報を基に将来の業績を予測し、経営資源の配分を最適化するといった、データ活用の深化が期待される。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
TechTarget ニュースプラス
国内のIT業界ニュースを迅速に報道します。企業動向から導入事例、市場トレンドまで幅広く取り上げ、実務に直結する情報をタイムリーに提供する連載です。
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
4
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
5
本当に安いPCで十分か? “すぐ重くなる”を防ぐノートPC選びの絶対条件
-
6
Claudeの不可視透かしに批判殺到 著作権消失や誤判定に潜む企業リスク
-
7
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
8
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
9
LLMの「過学習」、正しく説明している文章はどれ?
-
10
レガシー基幹システムをSAPに統合 山善が突き止めた「標準化と個別最適」の境界線
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー