7割がリスク増加を認識

企業を悩ませるAIの二面性 “便利だけど怖い”ツールはどう管理すべき?

AIツールは業務効率化や顧客サービスで大きな利益を生む一方、新たなサイバー脅威やリスクももたらす。企業はこの「AIの二面性」をどう管理すべきか。今問われるガバナンス体制とは。

 AI(人工知能)技術を取り巻くリスクの分析は複雑であり、経営層の悩みは深い。企業はAI技術の恩恵を享受したいと考えている。AIチャットbotは顧客サービスの質を向上させ、AIツールは採用プロセスの効率化と需要予測の精度向上、手作業や思考を要する業務の自動化を実現する。企業が職場におけるAI技術の利点と欠点を比較検討する中で、新たな活用法が絶えず模索されている。

 一方で経営層は、AIツールが新たなリスクをもたらすことも認識している。自社におけるAIツールのガバナンスやセキュリティ対策が不十分ではないかと懸念しているのだ。同時に、サイバー攻撃者によるAI技術の悪用も、対処すべき脅威であると経営層は理解している。攻撃者はAI技術を巧みに利用して巧妙なフィッシングメールを作成することで、データ窃取やランサムウェア(身代金要求型マルウェア)被害を引き起こそうとしている。

 本稿はAIツールに関連する懸念事項と、その対策について掘り下げる。

「AI活用がリスクを生む」は共通認識

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