大手企業の7割が「予算増額」に転じた決定打

「他社のランサム被害」を予算に変えろ 情シスが経営層に突きつけるべきセキュリティの現実

経営層のセキュリティ意識は高まっているが、依然として「ROIの説明」が壁となっている。大手企業調査で見えた、予算増額成功の理由と、決裁者が首を縦に振る「ビジネス言語」とは。

 2026年の企業経営において、セキュリティはもはや情報システム部門の一業務ではなく、企業の存続と社会的信用を左右する最優先の経営課題へと昇華している。この背景には、大手企業を標的としたランサムウェア(身代金要求型マルウェア)攻撃の激化と、それに伴う事業継続への深刻な打撃がある。攻撃者はAI(人工知能)技術を駆使し、防御側の検出を回避する巧妙な攻撃手法を確立させている。

 セキュリティを強化するにはインフラ構築や運用への投資が必要だが、予算の確保は情シスにとって積年の課題だ。しかしここにきて、セキュリティの重要性に対する企業経営陣の理解が高まっていることが分かった。セキュリティの信用評価ツール「Assured」を提供するアシュアードが2026年1月20日に発表した調査結果によると、大手企業で経営陣のリスク意識が高まり、セキュリティ予算が増額傾向にある。その背景には何があるのか。

増額の背景と、経営陣を動かす「ビジネス言語」

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