情シスは報われないポジション?

「プレイヤーのまま20年」 情シスが抱えるキャリアの壁、その正体と突破口は?

企業のIT基盤を支える情報システム部門が、現場では高評価を得ても昇進やキャリア構築に課題を抱える場合がある。その理由は何か。納得がいくキャリアを構築するためのヒントは。

 情報システム部門(以下、情シス)のメンバー間で、次のような会話を耳にすることがある。「事業部門からの評価は高いのに昇進は別」「DX(デジタルトランスフォーメーション)推進をしたいのに、障害対応やヘルプデスク対応に常に追われている」「気付けば20年近くプレイヤーのまま止まっている」――。

 情シスの現場感覚としては、社内のIT活用を支える重要な役割を担っているという自負がある。しかし昇進や待遇といった人事制度の文脈になると、評価軸が変わってしまうように感じられる。そのギャップが、情シス当事者の間にモヤモヤを生みやすい。

 この現象は、個人の能力不足やキャリア設計といった個人要因だけで説明できるものではない。むしろ、優秀な情シスほど現場に固定化されやすい構造的な問題が背景にある可能性がある。

 情シスのキャリアは、なぜ頭打ちになりやすいのか。本稿では、その天井の正体と、そこから視野を広げるための考え方を整理する。

情シスのキャリアは本当に頭打ちになりやすい?

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