被害の極小化と迅速な事業再開を実現

「うまい棒」のやおきんが挑むランサムウェア対策 約2カ月で導入し、少人数運用を実現

「うまい棒」の企画・販売を手掛けるやおきんは、ランサムウェア攻撃からの迅速な復旧を見据えた対策システムを約2カ月で導入した。少人数のIT部門が抱える不安を解消し、業務継続を可能にする仕組みに迫る。

 昨今、企業規模を問わず猛威を振るうランサムウェア(身代金要求型マルウェア)は、事業の存続を脅かす重大な経営課題になっている。「うまい棒」をはじめとするスナック菓子を企画・販売するやおきんも例外ではなく、安全な食品作りと安定した事業運営を守るための対策が急務だった。

 従来のやおきんでは、製造現場以外の業務システムが停止した際の影響範囲や、復旧までの手順が十分に整理できていなかった。特に、少人数の体制でシステム運用を担う中、万が一のインシデント発生時に誰がどのように対処するのか、役割分担が不明確な点に大きな不安を抱えていた。

 そこでやおきんは、攻撃の侵入を完全に防ぐことは難しいという前提に立ち、「暗号化されてしまった場合でも迅速に復旧できる」体制の構築へとかじを切る。検討の結果、高千穂交易の支援を受け、ランサムウェア対策に特化したセキュリティシステム「Halcyon」の採用を決定した。導入作業は約2カ月という短期間で完了し、システム運用担当者やPCを利用する従業員に大きな負担をかけることなく、新たなセキュリティシステムを展開している。

 限られた人員でいかにして「止められない業務」を守るのか。既存の対策と競合しない製品選定の決め手や、運用負荷を最小限に抑える具体的な仕組みを明らかにする。

「暗号化を前提とする」という逆転の発想

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