「バグの優先順位」を決めない修正方法

AIコーディングで手間が増える――GoogleのSREが語る自動化の皮肉と生存戦略

生成AIの台頭でソフトウェア開発は容易になったが、システム全体の複雑性は増大し、運用は困難を極めている。Googleエンジニアディレクターが提唱する、ブラックボックス化したシステムに立ち向かう手法を解説する。

 「これは決して起こらないはず」。システム開発において、このような前提で記述されたソースコードが、後に想定外の障害を引き起こす要因になるケースがある。Googleのエンジニアディレクターで、同社サービスのSRE(サイト信頼性エンジニア)を務めるミシェル・ブラッシュ氏は、これを「ソースコードの中で最も恐ろしいものだ」と語る。

 システム要件や当時の前提に基づく「起こり得ない」という思い込みは、後の変更で容易に崩れ去る。前提が崩れたとき、システム全体がどう反応するかは予測不能だ。

 近年、LLM(大規模言語モデル)などの生成AIの普及によって、誰もが迅速にアプリケーションを構築し、ソースコードをリファクタリングできるようになった。開発が容易になることでソフトウェアの総量が爆発的に増加し、システム全体がかえって複雑になる「ジェボンズのパラドックス」が起きようとしている。

 このような状況では、企業のIT担当者は全体像を把握し切れないブラックボックス化されたシステムに対面しなければならない。“予測不能なカオス”と化すシステムで、IT担当者はどのようにして信頼性を確保すべきなのか。

自動化が進むと人間の仕事はより面倒になる

印刷する
SNSでシェア

関連記事

こんなメディアも見られています

TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます(メディアごとに文章は変更)

いますぐ無料会員登録

ベンダーコンテンツ PR

From Informa TechTarget

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ホワイトペーパーランキング PR

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

TechTargetジャパン SNS

X @techtarget_itmをフォロー

インフォメーション

TechTargetジャパンをフォロー