繁忙期を襲う不正注文の脅威
ギフトモールを悩ませるクレカ不正 「目視審査の限界」を救った不正検出とは?
クレジットカードの不正利用が巧妙化し、EC事業者が被害対策に苦慮している。ギフトモールでも、繁忙期に急増する不審な注文の目視審査が限界に達しつつあった。この切迫した状況をどう乗り越えたのか。
EC(電子商取引)業界全体でクレジットカードの不正利用が巧妙化し、事業者が対策に苦慮している。2026年6月時点で110万点を超える食品や雑貨を取り扱う国内最大級のオンラインギフトサービス「ギフトモール」も例外ではない。事業の成長に伴い、ギフトモール社はこれまで自社で不正住所のブラックリストを作成し、対象の注文を受け付けないという独自の対策で被害を抑制してきた。
ギフト商材という特性上、ギフトモール社にとって12月の年末シーズンは最大の商戦期になる。この繁忙期には注文が急増するため、不審な注文がないかを自社で一件ずつ目視確認して対応する工数は非常に重く、現場の大きな負担となっていた。限られた人員で膨大な取引を安全に処理するためには、セキュリティ体制の強化とともに、チェック作業の自動化による業務効率化が急務となっていたのだ。
こうした課題を解決するため、ギフトモール社はかっこが提供するクラウド型不正検出サービス「O-PLUX」の導入を決定した。導入によって、ギフトモール社はどのようにして繁忙期の課題を乗り越えようとしているのか。
目視チェックが生む現場の疲弊
ギフトモール社がO-PLUXを選定した決め手は、同社がこれまで蓄積してきた独自の不正住所ブラックリストを、システムとスムーズに連携できる点だ。O-PLUXは、多様なECサイトでの導入実績があり、共有のネガティブデータベースを保有している。「自社の蓄積データ」と「他社の被害データ」を掛け合わせることで、より精度の高い網羅的な検出が可能となる。
具体的な住所審査プロセスでは、入力された住所がでたらめなものではないか、電話の疎通確認が取れるかといった要素を、リアルタイムに自動審査する。クレジットマスター(クレジットカードの規則性を悪用して他人のカード番号を自動生成し、不正利用を試みる手口)もリアルタイムで検出し、未然に防ぐ仕組みだ。これによって、これまで目視で確認していた不審な住所入力などのチェック作業が自動化され、担当者の審査業務の負担が劇的に軽減される。
導入のスピードと安定性も重要な要素だった。膨大な注文を遅延なく処理しなければならないECサービスにおいて、システムのボトルネックは販売機会の損失につながりかねない。O-PLUXは外部サービスと連携可能なAPIを備えており、ギフトモールの既存システムに素早く組み込むことができ、短期間での導入が実現した。
ギフトモールの取締役CPO兼CSOを務める川崎 賞氏は、「お祝いや感謝の気持ちを伝える大切なギフトを取り扱うサービスだからこそ、一層強固なセキュリティと安心できる取引環境の提供が不可欠だ」と述べる。
今後の展望として、ギフトモールは外部の膨大な不正検出ノウハウと自社のデータを統合することで、不正注文の徹底排除と業務効率化を同時に実現させる構えだ。12月の商戦期に向けた体制構築は、単なる費用削減ではなく、EC事業者と購入者が安心して利用できるインフラへの進化を意味する。テクノロジーとデータの力で新たなギフト体験の創造を目指す同社の取り組みは、セキュリティ対策と業務効率化のトレードオフに悩むEC事業者にとって、有用な事例になるだろう。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
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