『【令和8年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者』出張版
【基本情報技術者試験】情報漏えいを防ぎ、ファイルを保護する「アクセス権」の基本
ITの基礎理論から経営・マネジメントまで幅広い知識が問われる国家資格「基本情報技術者試験」。IT担当者が直面しやすいテーマを取り上げ、図解を交えながら実践的な知識を解説します。今回は、誤操作や不正からデータを守る「人的セキュリティ対策」として、ユーザーごとに読み書きの権限を与える「アクセス権」を取り上げます。
「基本情報技術者試験」は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施し、経済産業省が認定する国家試験です。「ITエンジニアの登竜門」として知られていますが、ITの基礎だけではなく、プロジェクトマネジメントや経営戦略、関連法規、会計など、ITをビジネスに活用するための幅広い知識が問われるのが特徴です。そのため、エンジニアのみならず、企業のIT担当者やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に関わるビジネスパーソンにとっても、実務に直結する知識を体系的に学べる資格として重要視されています。
本記事はSBクリエイティブ刊『【令和8年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集』(高橋 京介 著)から、IT担当者が日々の業務で直面しやすい重要テーマをピックアップし、図解を交えながら解説します。今回は、誤操作や不正からデータを守る「人的セキュリティ対策」として、ユーザーごとに読み書きの権限を与える「アクセス権」を取り上げます。
脅威への対策
ここでは、具体的なセキュリティ対策(脅威への対策)を解説します。セキュリティ対策は大きく「人的セキュリティ対策」「技術的セキュリティ対策」「物理的セキュリティ対策」の3つに分類できます。
基本情報技術者試験では「バイオメトリクス認証」の出題頻度が断トツに高く、次いで「アクセス権」「HTTPS(エイチティティピーエス)」「SSL(エスエスエル)/TLS(ティエルエス)」の3つの用語がよく出題されます。これらの用語については必ず習得しておいてください。
人的セキュリティ対策
人的セキュリティ対策とは、人によって引き起こされる脅威への対策です。基本情報技術者試験では主に「アクセス権」に関する問題が出題されます。
アクセス権とは
アクセス権とは、ユーザーごとに与えられる、ファイルへの読み書きの権限≫です。アクセス権をユーザーごとに設定することで、社員が誤って重要なファイルを削除するなどの人的脅威を防ぐことができます。
アクセス権を割り当てる「ユーザー」の例としては、システム管理者やシステム利用部門などがあります。
一般的に、アクセス権には次の3種類があります。
| 種類 | 説明 |
|---|---|
| 読取り権限 | ファイルの内容を見ることができる権限。 |
| 書込み権限 | ファイルの内容を上書きできる権限。 |
| 実行権限 | ファイルがプログラムの場合は実行できる権限。ディレクトリの場合はその中のファイルを見ることができる権限。 |
アクセス権の表し方
アクセス権は通常、8進数で表されます。これは読取り、書込み、実行の3つの権限の組み合わせが8通り(23通り)あるからです。
各権限の有無を2進数で表し、読取りを3桁目、書込みを2桁目、実行を1桁目で表します。このとき、「0」が権限なし、「1」が権限ありを意味します。
例えば、読取り権限は付与されているが、書込み権限や実行権限が付与されていない場合、2進数表現では「100」になります(上表の下から4行目を参照)。2進数の「100」は、8進数では「4」になります。そのため、あるユーザーにファイルの読取りだけ許可したい場合は、そのユーザーに8進数表記で「4」を設定します。
※この記事はSBクリエイティブ刊『【令和8年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集』から、アイティメディアが出版社の許可を得て一部加筆編集の上、転載したものです(無断転載禁止)。
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