人手不足でも生き抜く道

IT担当者ゼロの町工場 500万円のAI研修で40種のアプリを内製

専任のIT担当者がいない町工場が、約500万円を投じて全社的なAI教育を実施。現場主導で40種以上のアプリケーションを開発し、経営者の壁打ち相手となるAI秘書も構築した。独自のAIツール開発の裏側に迫る。

 製造業における人手不足とコスト至上主義が行き詰まりを見せる中、静岡県掛川市の精密板金加工メーカーであるコプレックが、現場の従業員主導でAIツールを活用した抜本的な業務変革を実現している。同社は専任のIT担当者が不在の状況下で、約500万円を投じて全従業員の20%に当たる現場の従業員向けにAI研修を実施した。

 結果として、現場の溶接工やトラック運転手までもが自らアプリケーションを開発する「AIブーム」が社内に巻き起こり、40種類以上の業務改善ツールが生み出された。ホワイトカラーの定型業務が自動化される時代において、コプレックはテクノロジーを駆使して新たな製造手法やイノベーションを生み出す「ハイスペックブルーカラー」の育成を目指している。

 専任IT担当者がいない中小企業のコプレックは、いかにして全社的なAI活用を定着させ、経営トップの意志決定を支援する高度なシステムを構築したのか。同社代表取締役の小林永典氏(一般社団法人Factory Pride Association代表理事)が、その独自のシステム設計と、次世代の製造業を見据えた戦略を明かした。

プログラミング初心者が開発したツールで数時間の作業が5分に

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