余剰在庫と手作業を終わらせるLCM

従業員の「Macを使いたい」が招く“運用のわな” Sansanに学ぶ調達改革

エンジニアの要望に応えて「Mac」の導入を進めるものの、調達の遅れや手作業での台帳管理はIT部門の業務を圧迫しかねない。余剰在庫という「運用のわな」に直面したSansanの解決策を探る。

 AIツールの普及や学生時代から「Mac」に親しんできた世代の台頭によって、「社用PCにMacを選びたい」という声が現場から上がるようになった。企業にとって従業員のパフォーマンス向上は喜ばしい半面、IT部門にとっては「『Windows』搭載PCとMacという別種類の端末管理」という負担を生む。

 名刺管理クラウドサービスを手掛けるSansanは、社用PCとしてWindows搭載PCとMacを選択できるようにした結果、Macの比率が全体の約半分にまで膨れ上がっていた。ここでIT部門を直撃したのが、複雑な調達プロセスとリードタイムの長期化だ。従来は発注から納品までに1.5~2カ月を要していたため、同社は常時1〜2カ月分の在庫を先行確保する「見込み発注」を余儀なくされた。しかし、これが問題を招くことになる。最新モデルを求めるエンジニア層のニーズと先行確保した在庫が合致せず、不要な余剰在庫を生む要因となってしまったのだ。数十台単位で入荷するMacのシリアル番号の読み取りや台帳登録、管理番号の発行、返却時の初期化といった作業も運用負荷を増大させ、担当者の負荷を増大させていた。

 こうしたデバイス調達のオペレーション負荷と余剰在庫の課題を解決するために、Sansanが目を付けたのがデバイスのライフサイクル管理(LCM)をワンストップで支援するサービスだった。

Mac調達の“負の連鎖”をどう断ち切ったのか

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