ビッグデータとは? いまさら聞けない基礎知識
ビッグデータに関する用語解説の記事を紹介します。製品/サービス選定の参考にご覧ください。
ビッグデータの用途と6つの「V」を解説
ビッグデータはどのように使われているのか
企業はビッグデータをシステムに組み込むことで、業務効率を向上させたり、より良い顧客サービスを提供したり、顧客一人一人にパーソナライズした販促キャンペーンを実行したりできる。
ビッグデータを効果的に利用する企業は、事業判断のスピードと正確性を向上させて、競争力を高められる可能性がある。例えばビッグデータは、顧客に関する貴重な洞察を提供する。こうした洞察は企業のマーケティング活動を洗練させて、顧客の満足度を向上させるために利用できる。過去のデータとリアルタイムのデータの両方を分析することで、消費者や顧客企業の需要の変化を評価して、すぐにその需要に合わせられるようになる。
医師は疾患の兆候とリスクを特定したり、診断を補助したりするためにビッグデータを利用できる。感染症対策にも有用だ。医療機関や電子健康記録やソーシャルメディア、Webサイト、その他の情報源からのデータを収集して組み合わせて分析することで、感染症の発生状況や患者者数の予測ができる。
他にもさまざまな業界でビッグデータが使われている。
- 石油会社やガス会社は、資源の掘削ができる新しい場所の特定や、パイプラインの運用監視のためにビッグデータを利用している。
- 金融サービス企業は、ビッグデータを利用してリスク管理や市場データのリアルタイム分析を実施している。
- 製造業者や輸送会社は、サプライチェーンの管理や配送ルートの最適化のためにビッグデータを利用している。
ビッグデータに含まれるデータの種類とは
ビッグデータは、取引処理システムや顧客データベース、電子メール、医療記録、インターネットのクリックログ、モバイルアプリケーション、ソーシャルネットワークなど、さまざまなデータ源から生じる。テキスト形式のデータに加えて画像や動画、オーディオファイルもまた、ビッグデータの形態だ。
ネットワークやサーバのログファイル、製造機械、IoT(モノとインターネット)デバイスからのセンサーデータなど、機械が生成するデータもビッグデータに含まれる。組織の業務システムが取得したデータに加えて、金融市場や気象、交通状況などに関する統計データや地理情報、科学研究など、組織外から取得したデータをビッグデータとして扱うこともある。
ビッグデータの「V」とは何か
ビッグデータを表す3つのVという概念がある。3つのVは、それぞれ以下の意味を持つ。
- Volume(データの量)
- データの量を指す。ビッグデータは膨大な量のデータを扱うことが特徴で、データ量がテラバイト(TB)からペタバイト(PB)、さらにはエクサバイト(EB)規模に及ぶことがある。
- Variety(データの種類)
- データの種類の多様性を指す。ビッグデータは表形式のデータなどの構造化データとログファイルやJSON形式のデータなどの半構造化データ、テキストや動画などの非構造化データの全てを含む。
- Velocity(データの速度)
- データの生成、収集、処理の速度を指す。ビッグデータシステムはリアルタイムまたはほぼリアルタイムでデータを生成、収集し、迅速に処理や分析を必要がある。
3つのVは2001年に調査会社META Groupのアナリストだったダグ・ラニー氏が提唱した。最近ではデータの正しさ(Veracity)や価値(Value)、変動性(Variability)など、他のVを追加して、ビッグデータについて説明することもある。これらのVには以下の意味合いがある。
- データの正しさ(Veracity)
- 真実性は、データセットの精度と信頼性を指す。さまざまなソースから収集されたそのままのデータは、データ分析のときに問題を引き起こす可能性がある。そのデータをデータクレンジング技術で修正することで、分析精度と信頼性を向上できる。
- 価値(Value)
- 収集されたデータの全てが、実際のビジネスで価値を持つわけではない。組織はビッグデータ分析プロジェクトでデータを使う前に、プロジェクトで解決したい課題にそのデータが関係していることを確認する必要がある。
- 変動性(Variability)
- 収集するデータの変動の大きさや不規則性を指す。具体的には、データが時間の経過とともにどのように変動するか、または一貫性を欠くパターンを示すかを意味する。変動性の高いデータを扱う場合は、その不規則性に対処する必要があるため、ビッグデータの管理と分析を複雑にする。
記事一覧
ビッグデータとは何か
ビッグデータは、大量かつ多様なデータと、そのデータを高速で収集、処理、分析するための技術を指す。ビッグデータには構造化データと半構造化データ、非構造化データが含まれ、これらは機械学習や予測モデル、その他の高度なデータ分析アプリケーションで使用される。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
アクセスランキング
-
1
鹿島建設のDXを阻む「10年前のAWS」 安全性と自由度を両立したモダナイズ
-
2
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
SAPの手探り“クラウド間移行” 丸紅グループが業務停止を1営業日に抑えた方法
-
5
SAP ECCの「2027年問題」は綱渡り? 未移行企業が直面する“真の課題”
-
6
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
7
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
8
年収が増えても幸せになれない 給与増でエンジニアが直面する「幸福度の壁」
-
9
「データ活用とAI活用の実態」に関するアンケート
-
10
便利機能が「裏口」に コンテナの安全を脅かす“監視の穴”とは
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
3
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
8
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
9
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー