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EDIの進化──マーケティングへの応用と流通業界横断の情報共有ネットワークEDIは流通業全体のインフラを目指せ【第5回】

EDIの活用範囲はもはや受発注のデータ交換にとどまらない。インフラ化したEDIはマーケティング活動への応用が進み、メーカー・卸売業・小売業の業界横断の情報共有の場へと進化し始めている。

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EDIの活用範囲は徐々に進化している

 一般的に、EDI(Electronic Data Interchange)は受発注や請求処理など、いわゆる“定型業務における事務作業の効率化やコスト削減を可能にする仕組み”というイメージが強いが、それはひと昔前の話だ。

 ITが進化した現在、EDIも使い方によっては問題解決ツールとして機能させることができるようになってきた。なおかつ、裏側にプールされたデータベースと連動することでその機能はさらにアップし、さまざまな分野の問題解決や創造的プランニングへと応用できる。もはやEDIは受発注管理の枠を超え、高度な情報ネットワークへと進化しつつあるのだ。

 特に、問題解決力や創造力が要求されるマーケティングや営業といった非定型業務における活用は顕著であり、今や業務を遂行する上では欠かせないツールとなっている。企画や分析、調整などが中心となる非定型業務では、常に斬新なアイデアが求められる。そのために、担当者はA案、B案、C案と複数の案を練り、どれが最も効果的かと試行錯誤しながら問題解決を図っていくわけである。こうした非定型的業務を効率的に行い、いかに高い効果を上げていくかが、企業成長のカギといっても過言ではないだろう。

 また、非定型業務の効率を上げるためには、情報の共有も必要になる。そのための情報ネットワークとして、流通業界では標準EDIやWebサイトの活用が進み、新たな提案や商品開発へと役立てられている。

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