グループウェアユーザーの56.1%が導入製品に不満を感じている事実:グループウェアに関する読者調査結果リポート
読者調査では、実に過半数のグループウェアユーザーが導入製品/サービスに不満を抱えていることが分かった。グループウェアユーザーは現在どのような課題を抱えているのか。
TechTargetジャパンは会員を対象に「グループウェアに関するアンケート調査」を実施した。調査からは現在利用しているグループウェアの満足度や課題の他、移行を検討しているグループウェア製品/サービスなどが明らかになった。以下で調査リポートの一部を抜粋して紹介する(関連記事:企業の情報共有、目下の課題は「ポリシー整備」と「情報の検索・再利用」)。全ての結果を記載したリポートは、文末のリンクから会員限定でダウンロードできるので、参照いただきたい。
調査概要
目的:TechTargetジャパン会員のグループウェア活用動向について調査するため
方法:Webによるアンケート
調査対象:TechTargetジャパン会員
調査期間:2012年6月4日から7月2日
有効回答数:359件
※回答の比率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位まで表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。
利用中のグループウェアに満足しているのはわずか16.7%
利用中のグループウェアの満足度について「満足している」と回答したのは16.7%となっており、「不満を感じているが利用を続ける」(43.6%)ユーザーが多い。「不満を感じているが利用を続ける」と「不満を感じており移行を検討している」(12.5%)を足すと、グループウェアユーザーの過半数(56.1%)が現在利用中の製品/サービスに不満を感じていることが分かる。
ではグループウェアユーザーは具体的にどのような不満を抱えているのだろうか? 今回の調査では、「他システムとの連携が難しい」(32.6%)、「文書管理・文書検索機能が弱い」(26.8%)、「一部の機能しか利用していない」(26.5%)などが多く挙げられた。なお、今後グループウェアと連携して利用したい製品/サービスは、「ワークフロー」(32.5%)、「社内ポータル」(27.2%)、「プロジェクト管理」(26.8%)、「コンテンツ/ドキュメント管理」(25.8%)などだ。
不満を抱えながらもグループウェアを利用し続ける理由
「不満を感じているが利用を続ける」というグループウェアユーザー(43.6%)は、その理由として、「移行のための費用が高い」(26.6%)、「コストを掛けてまで不満や課題を解決する必要がない」(25.9%)などを多く挙げている。また、今回の調査で最も導入企業が多かった「Lotus Notes/Domino」ユーザーに絞って見ると、「移行のための費用が高い」(41.0%)がトップの理由なのは変わらないが、「グループウェア内の情報資産が多過ぎてどこから手を付けていいか分からない」(28.2%)が次点に挙げられているのが特徴的だ。長年使い続けてきたNotes内資産の活用に苦慮している状況が見て取れる。
移行検討グループウェア1位は「Google Apps」
一方で、グループウェアの移行を検討しているユーザー企業も少なからずいるようだ(12.5%)。それらの企業は「Google Apps」(23.8%)や「Office 365」(13.1%)への移行を検討する企業が多いことが分かった。また、「現在利用している製品のSaaS版へ移行」という回答は4.8%と少ない。クラウド移行に際しては現在オンプレミス型で利用中の製品だけでなく、他サービスも俎上に載せた上で慎重に検討している状況がうかがえる。
詳細なアンケート結果は、以下からダウンロードできる(TechTargetジャパン会員限定)。
本稿では紹介しきれなかったさまざまなアンケート結果とともにアンケート回答者の詳細な属性も紹介されている。ぜひ参照されたい。
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