2012年、ERP&IFRSで最も読まれたホワイトペーパーはこれだ:ホワイトペーパーランキング
TechTargetジャパンに数多く登録されているホワイトペーパーの中から、2012年に多く読まれたERP&IFRSに関するホワイトペーパーのランキングを紹介する。トップ10のリストからはERPの潮流を感じることができる。
TechTargetジャパンにはITベンダーから提供されたホワイトペーパーが多数登録されている。2012年はその中からERP&IFRSに関するどのようなホワイトペーパーが読まれたのだろうか。ダウンロード数の集計からは、これからのERPや業務アプリケーション、企業の財務戦略の方向性が見えてくる。
順位 | ホワイトペーパータイトル | 提供 |
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1位 | 会計/販売管理/在庫管理システムの個別運用を統合しクラウド化するには? | SAPジャパン |
2位 | 製造業の海外進出を成功に導くシナリオとは? | 京セラコミュニケーションシステム |
3位 | Excelでできる! 調達・販売・在庫の同時管理 現場から生まれたツールで実現! | ブレインチャイルド |
4位 | 中堅・中小企業のグローバル経営に最適化したERPソリューション | リコーITソリューションズ |
5位 | コスト&リスクを低減しERPのグローバル導入を成功させた理由とは | アプリソ ジャパン |
6位 | 事例で分かる セミオーダー方式による販売管理システムの導入効果 | 日立製作所 |
7位 | 企業の成長を支援する「会計戦略」、成功のための6つのポイント | ミロク情報サービス |
8位 | 導入企業が語るクラウドERPの本当のメリットと課題 | アイネット |
9位 | 日本企業のグローバル進出を成功に導く、戦略的な経営改革とは? | 日本オラクル |
10位 | クラウドERPで「Two-tier ERP」を実現するためのキーポイント | NEC |
有力な選択肢として浮上したクラウドERP
ランキングのトップ10からまず分かるのは、ERPをクラウドで使う考え方が一般化したことだ。1位の「会計/販売管理/在庫管理システムの個別運用を統合しクラウド化するには?」はメガネブランド「JINS」で知られるジェイアイエヌの事例を取り上げたホワイトペーパー。同社は会計、販売管理、在庫管理システムを個別に構築していて、それぞれの連係が難しかった。そのためERPを使って統合することを計画し、中堅企業向けのパッケージである「SAP Business All-in-One」を採用した。しかも自社でハードウェアやソフトウェアを保有するのではなく、SAP Business All-in-Oneをクラウド上で利用できるソリューションを利用した。これによって5カ月での短期構築と低コストでの導入を可能にしたという。
また、8位の「導入企業が語るクラウドERPの本当のメリットと課題」、9位の「クラウドERPで『Two-tier ERP』を実現するためのキーポイント」では、SaaSのクラウドERP「NetSuite」を紹介。特に9位のホワイトペーパーでは、本社ではオンプレミスの従来型ERPを利用し、国内外の支店や拠点では低コストで利用でき、運用管理の負荷も小さいクラウドERPを使う「2層ERP」の考え方を提唱している。クラウドERPはプライベートクラウドを使ったソリューションなどの選択肢が増えたことから、企業にとって特別なソリューションではなくなりつつある。
クラウドERPについてのホワイトペーパー
- トムソン・ロイターがクラウドERPを選んだ理由
- 失敗しないグローバルERP導入のコツは「クラウド対応」にあり
- 求めたのは、10年後も確実に使えるクラウドERP 会計/購買をAWS上で独自ECシステムと連携
ERPで海外進出を支援
企業の海外進出に関するホワイトペーパーも多く読まれた。海外でERPなどの業務アプリケーションを構築する場合、国内での構築と比べて難易度は高くなる。各国の商慣習や労務制度への対応の他、物理的に拠点が本社から離れているため、適切な経営が拠点で行われているかをリアルタイムにチェックする仕組みが必要になるからだ。2位の「製造業の海外進出を成功に導くシナリオとは?」では、海外拠点における経営管理や内部統制の課題を指摘。その課題を解決するためのソリューションを紹介する。
4位の「中堅・中小企業のグローバル経営に最適化したERPソリューション」では海外展開を目指す中堅企業を対象に、SAP ERPの低価格ソリューションを紹介する。リアルタイムで海外拠点の経営状況を本社から確認できるなど、海外拠点の見える化の仕組み作りについて詳しく説明する。また、9位の「日本企業のグローバル進出を成功に導く、戦略的な経営改革とは?」は、海外進出を果たすために必要なERPシステムについて解説。特に日本オラクルの「JD Edwords EnterpriseOne」を紹介する。
海外進出についての記事
- ERPか手組みか?多様化する顧客やグローバル化へ対応するIT基盤の最適解
- グローバル製造エクセレンス達成へのロードマップ
- 情報システム部門のための「スマートデバイス」、「グローバル化」と「コスト削減」
アプリケーションの活用進む中堅・中小企業
中堅・中小企業向けのERPや業務アプリケーションについてのホワイトペーパーも多く読まれた。3位の「Excelでできる! 調達・販売・在庫の同時管理 現場から生まれたツールで実現!」では、製造業を対象に調達と販売、在庫という各プロセスを連係させるツールを紹介する。利用するのは多くのユーザーになじみのある「Microsoft Excel」だ。また、7位の「企業の成長を支援する『会計戦略』、成功のための6つのポイント」は、中堅・中小企業のユーザーを対象に、ERPについて解説するホワイトペーパー。ERPを活用した財務会計と管理会計の高度化について詳しく紹介している。
中堅・中小企業のERP活用についてのホワイトペーパー
- 中堅企業に必要なERPの姿──競争力を生む俊敏性を今すぐに手に入れる
- 中堅企業の販売管理業務を効率化し経営を支えるERPとは!?
- 中堅中小企業の業務改革を実現するSaaS型ERP その特長と3社の事例を紹介
今回紹介したホワイトペーパー以外にも、ホワイトペーパーダウンロードセンターでは、ERPに関する技術文書や製品資料、事例紹介などを掲載している。ぜひダウンロードしてご活用いただきたい。
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