特集/連載
意外と見落とされがちな「レイテンシ」、押さえておきたい3つのポイント:ベンチマークテストでうまくいくネットワーク機器選び【第4回】
ベンチマークテストで測定したスイッチのスループットの結果は時としてベンダーの公表値と一致しないことがあることが分かった。今回はレイテンシにフォーカスしてみよう。
前回までの説明で、スイッチが持つスループットとは、スイッチが1秒間に転送処理できるフレーム/パケットの個数であることを述べた。fps(frame per second)やpps(packet per second)で表される数値だ。この数値が大きいほど、スイッチはフレームやパケットを高速に転送できる(以下、特にフレームとパケットを明確に使い分ける必要がないときは、まとめてパケットと表す)。
1秒当たりなるべく多くのパケットを転送するのと同時に、スイッチに期待されるもう1つの重要な役割が、なるべく速くパケットを次の宛先へ転送することだ。この「なるべく速く」の程度を測定した結果が「レイテンシ」である。レイテンシ別の言葉で言うならばスイッチがパケットを1個転送するのにかかる処理時間だといえる。
連載:ベンチマークテストでうまくいくネットワーク機器選び
関連記事
- 2015年、企業がネットワーク再構築に前向きにならざるを得ない理由
- ネットワーク効率化に効果あり、「Windows Server 2012 R2」の3つの新機能
- 失敗しないための「IPv6ネットワーク機器購買ガイド」
- 識者が警告する「今そこにある社内ネットワークの危機」
- 医療研究機関が100GbEネットワークの導入を決断した理由
レイテンシの差がビジネスの結果を左右する
関連記事
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.