「Galaxy S8」「Windows 10 Mobile」の最新動向
新技術が後押しするスマートフォンのPC化 何ができて、何ができないのか?(1/2 ページ)
ベンダー各社は過去にもスマートフォンのデスクトップ仮想化を試みていたが、今、画面転送プロトコルの向上やハードウェアの進化によって、その現実味が増してきた。
モバイルデバイスと仮想化ソフトウェアの進歩のおかげで、シンクライアントとしてのスマートフォン利用に弾みがつきそうだ。ただしこれはあらゆる用途に適しているわけではない。
スマートフォンのデスクトップ仮想化は過去にも多くのベンダーが試みてきたが、ユーザー操作性があまり良くなかったことから、IT部門がそれほど広く採用するには至っていなかった。しかしVMwareやCitrix Systemsの画面転送プロトコルが向上したことで、この技術は普及する公算が大きくなった。モバイル端末メーカーもそれを支援するようになり、Samsung Electronicsはユーザーが「Galaxy S8」をモニターに接続できる新しいドックを用意した。
「(デスクトップ仮想化)市場の大きな成長に促されて、ユーザーはさらなるモバイル化を望み、軽量端末でさまざまな種類のアプリにアクセスしたいと思うようになった」。IDCの調査ディレクター、ロバート・ヤング氏はそう解説する。
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モバイルでデスクトップ仮想化を詳しく
画面転送プロトコル比較
デスクトップ仮想化比較
重要な革新
かつてスマートフォンでは仮想デスクトップをうまく動作させることができなかった。これは携帯電話ネットワークの電波が弱かったり安定しなかったりすることが多いため、端末のパフォーマンスに支障が出ることによる。
だが画面転送プロトコル技術の最近の2つの進歩、すなわち「Citrix HDX Adaptive Transport」と「VMware Blast Extreme Adaptive Transport」では、この問題への対応を目指している。こうしたツールでは、エラーや遅れが発生する前に、アルゴリズムを使ってそれを予測・修正することにより、ネットワークの強度を調整する。この技術は、3Gのような遅延の多いネットワークでも仮想デスクトップをスムーズに運用できるよう設計されている。
ヤング氏は言う。「過去にこれが普及しなかったのは、ネットワークトラフィックを最適化するリモートディスプレイが欠如していたことによる。この分野においてこれは重要なイノベーションだ」
しかしスマートフォンなどのモバイルシンクライアントが近い将来、PCに取って代わるとは思えないとも同氏は言い添えた。
「ドックから離れて空港へ行き、それでもまだ大型の画面が欲しいと思った場合、1台のデバイスで済むだろうか。そんなことはなく、依然としてノートPCが欲しいと思うだろう」
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