“Excel職人”がいなくなっても使い続けられる関数を記述するコツ:“脱Excel”か“活Excel”か
職場の“Excel職人”がいなくなっても、メンテナンスしやすいワークシートを作るコツとは。ヒントは、関数が参照するセルを可視化する記述法です。「VLOOKUP」「INDIRECT」を利用する方法を紹介します。
このコラムについて
ほとんどの企業が使っている表計算ソフト「Microsoft Excel」(以下、Excel)。便利なツールですが、本来の目的を超えて“使いこなし過ぎる”ことが、かえって業務効率を低下させてしまったり、業務の属人化につながってしまったりする場面があるのではないでしょうか。
このコラムでは、日常業務でよく見掛けるExcelの活用例を紹介しながら「こんな場面は脱Excelを考えた方がよい」「こういうExcelの活用法はお薦め」といった知見を紹介していきます。
なぜExcel業務をなくせないのか
企業は、日々新しいシステムを導入したり、システムをリニューアルしたりしています。それらのシステムには、従来Excelで行っていた業務を代替する機能が存在することも珍しいことではありません。これらの機能を活用することで、Excelで行っていた業務を削減することは可能です。とはいうものの、Excelで行っていた全ての業務をシステムの機能で代替することはなかなかできないことも、また現実です。
全て、なくすことができない要因はいろいろと考えられますが、その中でも「複数システムに蓄積したデータの分析結果を一元化して確認したい」といったニーズへの対応は、どんなシステムを導入してもそのシステムだけでは解決できません。このようなニーズに対応する製品としてビジネスインテリジェンス(BI)ツールがあるのですが、費用対効果の面から導入が困難な企業も少なからず存在します。
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