IoTが変える大学のキャンパス【後編】
大学が「IoT」で“学びやすいキャンパス”を低コストで運営できる理由
大学の設備運用における課題と、その解決策がもたらす大学関係者への影響について、具体的な運用改善事例と共に紹介する。
前編「大学がキャンパスの建物管理に『IoT』を生かすべき“これだけの根拠”」では、大学の設備運用にまつわる課題と、IoT(モノのインターネット)技術による解決策を紹介した。後編では、IoT機器や管理システムから得られたデータの活用方法と、今後の展望について取り上げる。
データ収集の利点
大学に関わる人々のニーズに応え、キャンパスの建物を「インテリジェントな貢献者」にするIoT基盤を構築する――。そのためのアプローチは、建物に生命を吹き込むアプリケーションを加えることで、適切な技術基盤の確立に役立てることもできる。
人は一般的に外界から隔絶された状態を好まない。それではなぜ建物が必要なのか。
統合型の建物管理システム導入は、建物の運営システムを相互に接続し、データを取得して、学生や教職員がキャンパスの建物をどう使い、どう行き来しているかを大学が把握する助けになる。そうした情報があれば、大学は予測や利用パターンに基づいた空間を作り出すことができる。そうすることで利用者の快適性を高め、エネルギー効率を向上させて、運営費を削減できる場合がある。建物運営者向けのデータ駆動型の管理ツールは、安全管理や建物の設備の性能といった観点において、情報に基づいた意思決定を支援する。
学生や教職員が、キャンパスの建物間の移動や周辺環境での体験を、スマートフォンによってコントロールするためのアプリケーションを導入することも、IoT基盤構築アプローチの一つだ。そうしたアプリケーションを空間の評価や問題の報告に使うことで、利用者が満足感や不満を伝える手段を提供できる。加えて、改良が必要な箇所や問題がありそうな箇所を大学側が見極めることにも役立つ。
学生や教職員をIoT基盤の構築や改善のプロセスに参加させることは、透明性を高めるのに役立つ。同時に学習環境を生産や成功のために最適な空間に変えることを通じて、関係者の主体性も高められる。設備管理に文句を言うだけの時代は終わったといえる。
将来に向けた計画
大学は一見、優秀な学生や教員を集めるために設備を改善するプレッシャーに常時さらされているように見える。そうしたプレッシャーには政府からの補助金の減額や法規制の強化、資金の欠如、建物の老朽化などの差し迫った要因が伴うこともある。
そうした課題をまとめて解決するため、大学の間でIoT技術に目を向け始める動きが広がっている。そのような「頭脳」を配備した建物は、大学のキャンパスで学生や教職員向けサービスの質を向上させることによって、組織の目標に直接的に貢献できる。さらに、これから起きる未来を先取りするエクスペリエンスを実現し、問題を解決する存在になるだろう。
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IoTが変える大学のキャンパス
学びの場としての大学をより良くするためには、キャンパスを快適な環境に保つことが欠かせない。大学の設備運用における課題と、それを解決するためのIoT(モノのインターネット)技術を紹介する。
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