特集/連載
クラウドの利用料金がなかなか安くならない4つの原因:クラウドコストの賢い削減術【前編】
パブリッククラウドの利用料を節約するには、まず無駄な出費の原因を把握しておくことが必要だ。クラウド仮想マシン(VM)の運用コストの落とし穴について、事例を基に説明する。
クラウドサービスの活用によって、オンプレミス環境でシステムを運用するより総保有コスト(TCO)を削減できることがある。クラウドの利用料を最適化すれば、さらにコストを削減する可能性がある。クラウドのコストを見直すときは、以下に紹介する手順で始めるのがよい。
- 不要になった仮想サーバのシャットダウン
- 必要なジョブをコスト効率良く運用できるストレージの選定
- データ転送の方法とタイミングの計画
これらに加え、全3回にわたるこの連載で紹介する手法をクラウドの運用に取り入れれば、クラウドのコストを抑制するための習慣を身に付けることができるだろう。
併せて読みたいお薦め記事
クラウドのお得な使い方
料金で比べる主要クラウド
- AWS、Microsoft、Googleの「クラウドコスト計算ツール」を正しく使う方法
- AWS、Azure、Google 主要クラウドで適切なインスタンスを選ぶ5つのポイント
- IaaSプロバイダー抗争に再び火を付けたクラウド“秒課金”モデル
クラウドにおける無駄なコストの元凶
コスト効率良くクラウドを利用するには、回避すべき落とし穴を把握するのが賢明だ。ユーザー企業がクラウドを利用する際、無駄なコストが生じやすい原因を整理する。
1.使用していないクラウドリソースの放置
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.