HCIのバックアップ手法を選ぶヒント【後編】
「HCIバックアップ」選びの3つの検討事項 標準機能と商用製品の違いは?
主要なハイパーコンバージドインフラ(HCI)製品はバックアップ機能を標準搭載している。バックアップに関する自社ニーズは標準機能で十分満たされるかどうか、まずは検討する必要がある。
VMwareの「vSphere」やMicrosoftの「Hyper-V」といった主要なハイパーバイザーを搭載するハイパーコンバージド(HCI)製品は、すぐに使えるバックアップの選択肢を多数用意している。これらのハイパーバイザーは、ほぼ全てのバックアップベンダーのツールで利用できる。ただしユーザー企業に付加価値を提供するために異なる道を進むことを選んでいるHCIベンダーもある。前編「HCIの2大バックアップ手法『ホストベース』『ゲストエージェント』の違いは」に引き続き、後編となる本稿は、HCIのバックアップを検討する際に注意すべきポイントについて解説する。
Nutanix、Scale Computing、CloudisticsといったHCIベンダーは、Linuxカーネルに組み込まれたオープンソースのハイパーバイザー「KVM」のバリエーションを使用している。KVMは、前述の主要なプロプライエタリのハイパーバイザーと同レベルのサポートを得るのは困難だろう。だが、このようなHCIベンダーが製品を開発して、市場におけるKVMの地位が上がるにつれて状況は変化する可能性がある。
自社HCI製品専用のバックアップツールを開発するHCIベンダーに加えて、他のバックアップベンダーもHCIバックアップ市場に参入している。例えばNutanixは自社のハイパーバイザー「AHV」向けのバックアップ製品を充実させるために、Veeam SoftwareやHYCUといったバックアップベンダーとパートナー契約を結んでいる。一方Unitrendsは、Scale Computing製品をバックアップの対象に加えている。こうしたHCI製品のサポート状況は今後も拡大すると考えられる。
HCIのバックアップに関する検討事項
HCI製品のバックアップを進めるに当たって、次の3点を考える必要が出てくる。
検討事項1.HCI製品に組み込まれたバックアップ機能を使用できるかどうか
主要なHCI製品は、バックアップの機能をさまざまな形ではじめから組み込んでいる。ユーザー企業は、これらがどういう機能なのか調査し、自社のニーズを満たすかどうか判断する。
検討事項2.ホストベース型のバックアップシステムが使えるかどうか
「ホストベース」(詳細は前編)型のバックアップシステムが利用できるHCI製品を運用している場合は、これらのシステムの使用を検討する。
検討事項3.ゲストエージェント型のバックアップシステムが使えるかどうか
他に選択肢がなかったり、バックアップについて追加の制御が必要だと判断したりする場合には、「ゲストエージェント」(詳細は前編)型のバックアップシステムが使用できるかどうかを確認する。
HCI製品のバックアップに関しては、まずHCI製品自体で何ができるかを理解する。標準機能がニーズを満たさない場合は、自社データのバックアップに必要な機能を提供するサードパーティー製品を検討するといいだろう。HCIのバックアップ方法を決めるときには、必ず投資利益率(ROI)を検討事項に入れることも忘れてはならない。
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HCIのバックアップ手法を選ぶヒント
ハイパーコンバージドインフラ(HCI)にとってデータの保護は欠かせない要素だ。その方法は、エージェントレスのバックアップと、エージェントを利用するバックアップに大別できる。どちらを使うべきかを見極めるヒントを紹介する。
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