HCIのバックアップ手法を選ぶヒント【前編】
HCIの2大バックアップ手法「ホストベース」「ゲストエージェント」の違いは
ハイパーコンバージドインフラ(HCI)のデータ保護手法を大別すると、エージェントレスの「ホストベース」のバックアップと、「ゲストエージェント」によるバックアップがある。両者はどう違うのか。
ハイパーコンバージドインフラ(HCI)は過渡期の真っ只中だ。可能性を秘めたテクノロジーだと見なされていた時代は終わりつつあり、ミッションクリティカルなシステムを支えるテクノロジーへと進化している。より多く、より大きく、より重要なシステムを、レガシー環境からHCIに移行するようになるにつれ、HCIのバックアップをどうするかという課題の重要性がますます高くなる。こうした環境では、レガシー環境と同等かそれ以上のデータ保護機能を導入しなければならない。
HCIは、データ保護分野に新たなチャンスと新たな課題をもたらした。HCI製品にデータ保護機能が搭載されるようになったのが新たなチャンスだ。一方、特定のHCIベンダーが設計したアーキテクチャの仕様の一部が、データ保護の業界標準になっていることが課題だと言える。
時間の経過とともに、状況は少しずつ変化している。データ保護ベンダーは、関心の高まりに乗じてHCI向けに自社製品を進化させている。こうした中、IT担当者は自社のHCIに適切なデータ保護とバックアップをどう選択すればよいのだろうか。
データ保護の一般的な方法
データを保護する一般的な方法として、「ホストベース」と「ゲストエージェント」がある。まずはそれぞれについて見てみよう。
ホストベース
ホストベースのバックアップは、仮想化テクノロジーの普及によって選ばれるようになった方法だ。ホストベースのバックアップシステムは、ハイパーバイザーベンダーが提供するフック(プログラムの中に独自の処理を追加できるようにする仕組み)を使用して、簡単に仮想マシン(VM)をバックアップできる。
ゲストエージェント
ゲストエージェントについて見てみよう。仮想化が誕生する以前、サーバのファイルとアプリケーションをバックアップするには、各サーバにバックアップエージェントをインストールする必要があった。これはあまり効率的ではなく、ホストベースのバックアップシステムほど優秀でないにもかかわらず、ゲストエージェントによるバックアップは現在でも広く利用されている。
どのHCI製品でも機能することが、ゲストエージェントの大きなメリットだ。ハイパーバイザーをはじめとする条件がどうなっているかは関係ない。唯一の依存関係は、ゲストVMで実行しているOSがバックアップアプリケーションで利用できるかどうかだ。
ただしゲストエージェントのバックアップには、潜在的な欠点が1つある。それは、RPO(目標復旧時点)が長めの場合が少なくないことだ。全てを復元する前に、一部のサーバ構成も回復しなければならない。
後編は、HCIのバックアップとデータ保護に関する検討事項について解説する。
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HCIのバックアップ手法を選ぶヒント
ハイパーコンバージドインフラ(HCI)にとってデータの保護は欠かせない要素だ。その方法は、エージェントレスのバックアップと、エージェントを利用するバックアップに大別できる。どちらを使うべきかを見極めるヒントを紹介する。
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