新年を迎えた今こそ、VDIの使い方を見直し、台頭するDaaS(Desktop as a Service)や、VDIエンドポイントとして使い勝手が向上しているモバイルデバイスに目を向ける好機だ。
時間は全ての人に平等に過ぎていく。このことはVDI(仮想デスクトップインフラ)の動向にも当てはまる。技術とそれを取り巻く状況は常に変わり続けているからだ。
VDIは、DaaS(Desktop as a Service)のような他のデスクトップホスティングオプションに押されて存在感が低下するかもしれない。DaaSは、仮想デスクトップがもたらす管理の簡素化や柔軟性を求める一方、バックエンドインフラを管理する手間は避けたいと考える小規模な組織に大きくアピールする。実際、独立調査機関VDI like a Pro(注)が2018年5月に発表した調査レポート「End User Computing State of the Union -- 2018」によると、VDIを使用する小規模な組織(ユーザー数が1000人未満)はこれまでより減っている。小規模組織は代わりにクラウドベースの選択肢を選ぶようになっているという。最近のVDIの動向では、こうしたVDIからDaaSへのシフトとともに、モビリティの向上や、ユーザーがリソースに1カ所でアクセスできるようにする必要性への対応が、大きな流れとなっている。
注:VDI like a Proは、Login VSIとFrameの各経営幹部が運営している。Login VSIは仮想デスクトップ負荷試験ツールを、Frameは、Windows ISVや開発者がアプリケーションをサービスとしてグローバルに提供するためのクラウドプラットフォームを、それぞれ手掛けている。
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