デスクトップ仮想化製品の主要ベンダーであるCitrix、VMware、Microsoftは、それぞれ独自の画面転送プロトコルを展開する。各社のプロトコルを比較しながら紹介する。
デスクトップ仮想化とアプリケーション仮想化の技術の進歩と共に、大手ベンダーの画面転送プロトコルも進歩している。Citrix Systemsの「HDX」、Microsoftの「RemoteFX」、VMwareの「Blast」、Teradiciの「PCoIP」プロトコルは、全て最新のエンドユーザーコンピューティングをサポートできる。
主要な画面転送プロトコルは、どれも優れたパフォーマンスを発揮し汎用性があることだ。そのため、IT部門はプロトコルに基づいて仮想化プラットフォームを選択する必要がなくなっている。
長い間、VDI(仮想デスクトップインフラ)の専門家が議論を始めるのにちょうどよい話題があった。それは「最高の画面転送プロトコルは何だろう」と、尋ねることだった。Citrix、Microsoft、VMwareが提供する各種プロトコルの長所と短所によって、活発な議論を延々と続けることができた。ディスプレイプロトコルの競争に終わりは来るのだろうか。画面転送プロトコルの選択は、今でもVDIやDaaS(Desktop as a Service)を選択する際に重要なのだろうか、と。
VMwareは、「VMware Horizon 7」でついに独自のプロトコルをリリースしたが、既存プロトコルのアップグレードというわけではない。今のところ、仮想デスクトップとアプリケーションを提供するためにCitrix、VMware、Microsoftのいずれかが提供するプロトコルを使用して、不備が生じることはあまりない。
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