デスクトップ仮想化製品の主要ベンダーであるCitrix、VMware、Microsoftは、それぞれ独自の画面転送プロトコルを展開する。各社のプロトコルを比較しながら紹介する。
デスクトップ仮想化とアプリケーション仮想化の技術の進歩と共に、大手ベンダーの画面転送プロトコルも進歩している。Citrix Systemsの「HDX」、Microsoftの「RemoteFX」、VMwareの「Blast」、Teradiciの「PCoIP」プロトコルは、全て最新のエンドユーザーコンピューティングをサポートできる。
主要な画面転送プロトコルは、どれも優れたパフォーマンスを発揮し汎用性があることだ。そのため、IT部門はプロトコルに基づいて仮想化プラットフォームを選択する必要がなくなっている。
長い間、VDI(仮想デスクトップインフラ)の専門家が議論を始めるのにちょうどよい話題があった。それは「最高の画面転送プロトコルは何だろう」と、尋ねることだった。Citrix、Microsoft、VMwareが提供する各種プロトコルの長所と短所によって、活発な議論を延々と続けることができた。ディスプレイプロトコルの競争に終わりは来るのだろうか。画面転送プロトコルの選択は、今でもVDIやDaaS(Desktop as a Service)を選択する際に重要なのだろうか、と。
VMwareは、「VMware Horizon 7」でついに独自のプロトコルをリリースしたが、既存プロトコルのアップグレードというわけではない。今のところ、仮想デスクトップとアプリケーションを提供するためにCitrix、VMware、Microsoftのいずれかが提供するプロトコルを使用して、不備が生じることはあまりない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
2025年のマーケターが「生成AIでテレビCMを作る」よりも優先すべきことは?
AIが生成した広告に対する反発が続いた1年を経て、マーケターはパフォーマンス重視で非難...
CMOはなぜ短命? なぜ軽視される? いま向き合うべき3つの厳しい現実
プロダクト分析ツールを提供するAmplitudeのCMOが、2025年のマーケティングリーダーに課...
トラフィック1300%増、生成AIがEコマースを変える
アドビは、2024年のホリデーシーズンのオンラインショッピングデータを公開した。