2021年12月22日 05時00分 公開
特集/連載

いまさら聞けない「VMware Workstation Pro」の基礎 Hyper-Vとの比較ポイントは「Hyper-V」と「VMware Workstation Pro」を比較【後編】

Microsoftの「Hyper-V」とVMwareの「Workstation Pro」。自身に適したハイパーバイザーはどちらか。ここではWorkstation Proの概要を見ていこう。

[Rob Bastiaansen,TechTarget]

 個人PCでの利用といった小規模利用向けエディションを用意するハイパーバイザーとして、Microsoftの「Hyper-V」とVMwareの「VMware Workstation Pro」がある。前編「手元のPCでVM(仮想マシン)が動く 『Hyper-V』のいまさら聞けない長所と短所」に続く本稿は、Workstation Proの特徴と、Hyper-VとWorkstation Proを比較するときのポイントを説明する。

「Workstation Pro」とは? 幅広いゲストOSが使える

 Workstation Proは、ホストOSで稼働するタイプ2ハイパーバイザーだ。「Windows 10 Home」を含む、幅広いバージョンの「Windows」で利用できる。「Linux」でも利用でき、LinuxをメインOSとした場合はVMでWindowsを実行できる。VMwareには、同様の機能を備える「VMware Fusion」という製品もある。こちらはAppleの「macOS」向けのハイパーバイザーだ。Fusionは別製品だが、Workstation ProとFusionの両ライセンスは互換性がある。個人利用の場合は1ライセンスにつき3台のデバイスにWorkstation ProまたはFusionをインストールでき、デバイスのOSに合わせて両製品を選択できる。

 ゲストOSとして、Workstation ProではLinuxと、Microsoftの「Windows 2000」や「Windows XP」などの大半の64bit版Windowsが利用可能だ。macOSも利用できる。Workstation Proのインストールと、仮想マシン(VM)や仮想ネットワークの作成は比較的容易だ。Workstation Proには、実行していないVMがシステムのリソースを利用しないというメリットがある。

 Workstation Proで稼働するVMでは、USBデバイス接続やグラフィックアプリケーションの実行が可能だ。2021年12月現在、VMwareの公式オンラインストア「VMware Store」の日本語版では、Workstation Proのライセンス料金は2万1850円(税別、以下同じ)だ。Workstation Proよりも機能を絞った「VMware Workstation Player」という選択肢もある。こちらは個人利用が無料で、商用使用が1万6350円になる。

Hyper-VとWorkstation Proとのどちらを選ぶべきか

 Hyper-VとWorkstation Proを比較するときは、使用するホストOSとゲストOSの種類を考慮する必要がある。ホストOSとゲストOSとして主にWindowsを使用する場合は、特に導入負荷を抑えられる点でHyper-Vの方が適している。ホストOSとしてLinuxを使用する場合や、複数のVMでさまざまなゲストOSを実行する場合は、Workstation Proが有力な選択肢となる。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news084.jpg

2021年の国内動画広告市場は前年比142.3%の成長、コロナ禍の落ち込みから反転――サイバーエージェント調査
インターネットを通して配信される動画広告の年間広告出稿額推計とこれからの市場規模推...

news053.jpg

対Amazon包囲網も? ポストCookieにおけるCriteoの勝算
Criteoが3億8000万ドルでIPONWEBを買収する。サードパーティーCookie廃止はアドテク企業...