Microsoft「Windows Virtual Desktop」が示す仮想デスクトップの未来とはVDIとDaaSの技術進化

Microsoftが2018年に発表した「Windows Virtual Desktop」は、クラウド時代の仮想デスクトップとして大きな進歩を示している。

2018年12月09日 05時00分 公開
[Jack MaddenTechTarget]

 あらゆるテクノロジーがクラウドの影響を受けている現在、仮想デスクトップもその例に漏れない。関連する管理インフラストラクチャも新しいアーキテクチャへの移行を支えている。

 Microsoftが新しく提供を開始したWindows Virtual Desktopは、クラウドネイティブの仮想デスクトップ「Remote Desktop modern infrastructure」(RDmi)に基づいている。Windows Virtual Desktopは「マルチユーザーWindows 10エクスペリエンス」と呼ばれるWindowsの機能を提供する。

 これらが発表されたことは、仮想デスクトップインフラ(VDI)とDaaS(Desktop as a Service)市場の大きな前進となる。

 Microsoftは2017年、年次イベント「Microsoft Inspire」でRDmiを発表した。RDmiでは、Windows Serverで実行していた「リモートデスクトップセッションホスト」の役割(「RD接続ブローカー」「RD Webアクセス」「RDゲートウェイ」など)を「Azure Web Apps」の同等サービスに置き換えた。

 RDmiではリモートデスクトップの刷新も進め、仮想ネットワークによるワークロードの分離、「Azure IaaS」によるワークロード仮想マシン(VM)のホスティング、「Azure Active Directory」による多要素認証(MFA)の実装も加えた。

 その結果、同じシステムやサービスを複数の企業で使うマルチテナント環境への適合性が高く、需要の増加に応じてスケールアップしやすいリモートデスクトッププラットフォームに進化した。

Windows Virtual Desktopの登場

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...