「クラウド管理者」必修スキル【後編】
クラウド管理者に「IaC」「CI/CD」が役立つ理由と、必要なスキルの身に付け方
クラウド管理者が仕事をする上で必要なスキルはさまざまだ。そのうち「IaC」「CI/CD」のスキルを紹介した上で、クラウド管理者を目指す人がこれらを含めた幅広いスキルを習得する方法を説明する。
企業においてクラウドサービスで稼働するワークロード(アプリケーション)の管理を担当するクラウド管理者になるには、クラウドサービスに関する幾つかのスキルや知識を身に付ける必要がある。中編「クラウド管理者なら身に付けたい、仮想化、コンテナ、データ/コスト管理スキル」に続き、クラウド管理者に必要なスキルと、これらのスキルを取得する方法を説明する。
スキル5.IaC(Infrastructure as Code)
クラウドインフラのリソース運用を自動化できる「IaC」(Infrastructure as Code)ツールの知識は、クラウド管理者の業務に役立つ。IaCツールにはAmazon Web Services(AWS)の「AWS CloudFormation」などクラウドベンダーが自社のクラウドサービス群向けに用意するツールと、Red Hatの「Ansible」などサードパーティーベンダーが提供するツールがある。
スキル6.継続的インテグレーション/継続的デリバリー(CI/CD)
企業はクラウドサービスで稼働させるワークロードの開発と管理に「継続的インテグレーション/継続的デリバリー」(CI/CD)を組み込むことがある。CI/CDは、ワークロード変更時の開発から公開までのプロセスを自動化する仕組みだ。ワークロードのソースコードの管理がクラウド管理者の担当外だとしても、クラウド管理者はCI/CDの仕組みやその構成要素に加えて、CI/CDの対象ワークロードが完全にクラウドサービスで実行されるのか、オンプレミスのインフラとクラウドサービスの両方で実行されるのかを理解する必要がある。
クラウド管理者がスキルを習得する方法
コンピュータサイエンスやITの学位を取得することは良い出発点になる。ただしクラウド管理者に必要なスキルは広範に及ぶため、特定の学位を取得しただけでは、クラウド管理者に必要な全ての知識や技術を習得することはできない。一部のスキルは自力で身に付ける必要がある。
さまざまなクラウドサービスを実際に使ってみることは価値がある。AWSや「Microsoft Azure」「Google Cloud Platform」といった主要クラウドサービスの試用アカウントを作成して、各クラウドサービスを実際に試してみれば、それぞれの違いを確認できる。インフラ管理ツール「OpenStack」やコンテナオーケストレーションツールの「Kubernetes」など、クラウドサービスを利用するときに重要なオープンソースソフトウェア(OSS)のツールについても自分で勉強するとよい。
クラウドサービスや関連分野の認定資格を取得することも検討してみよう。ただし特定ベンダーのクラウドサービスに特化した認定資格の場合、クラウドインフラの管理に必要な全ての要素を網羅しているわけではないことに注意が必要だ。IT業界団体のCompTIA(Computing Technology Industry Association)が認定する「CompTIA Cloud+」など、汎用(はんよう)的なクラウド管理認定資格もある。ただしこれらは総じて基本的なクラウドスキルを問うもので、より高度なクラウド関連職を目指している現職のITプロフェッショナルに最適とは言えない。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[o9ソリューションズ・ジャパン株式会社] 「改正物流効率化法対策」徹底解説 総物流費を抑制するサプライチェーン戦略 -
製品資料
[o9ソリューションズ・ジャパン株式会社] 「サプライチェーン最適化」実践ガイド:効果的な意思決定を実現する秘訣とは? -
製品資料
[株式会社リンプレス] 非デジタル/IT人材を「自走するDX推進者」に変えるための育成ロードマップ -
市場調査・トレンド
[ワンアイルコンサルティング株式会社] AI時代の組織設計:「判断と責任」を人に残すための2つの原則とは? -
技術文書・技術解説
[ワンアイルコンサルティング株式会社] システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
1200万円のSaaS導入を回避 スギ薬局「運用費10万円」のAIエージェント構築術
-
2
ソフトウェア開発生産性向上に取り組む企業は4割 調査で学ぶ「停滞」の正体
-
3
クラウド資格コレクターは評価されない? 年収1000万を分ける“OSの理解度”
-
4
「完璧な設計」なのに3000万円溶けた AWSの失敗事例から学ぶ3つの教訓
-
5
年収700万超エンジニアに共通するスキルと「もっと勉強すべきだった分野」
-
6
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
7
無料の「Apple Business」で十分? 情シスが陥りがちなポイント
-
8
なぜMicrosoft製品か Copilotで問い合わせ6割減の企業事例
-
9
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
10
「配信に1カ月」の代償 カルビーがLINE運用で外部依存を断ち切った理由
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
2
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
3
「Google Workspace」活用事例34選、先進の生成AIによる組織変革の全貌
-
4
DX/AI投資の壁を突破、現代の最高財務責任者が直面する課題と克服のヒント
-
5
「人員を増やす」という選択肢はない 情シスが負の連鎖から抜け出すには?
-
6
Windows PCとMacの選択制で生産性向上 LINEヤフーが実践する運用管理方法とは
-
7
生成AIで文書活用を進めるには? 効率化と安全性をどう両立する
-
8
「問題が深刻化しやすいプロジェクト管理」から脱却する方法とは?
-
9
Linuxのスキルを証明する“激推し”の認定資格はこれだ
-
10
NTTドコモが実践したクラウド統合監視 業務量2倍でも残業削減を実現できた理由
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー