Javaで「ケバブケース」はなぜ駄目? 「参照型変数」「パッケージ」の命名規則:Javaで従うべき命名規則【後編】
Javaで扱う参照型変数やパッケージの命名時に従う標準的な命名規則とは、どのようなものか。Javaでの命名規則に「ケバブケース」を使うべきではない理由と併せて解説する。
プログラミング言語および開発・実行環境「Java」には、変数やメソッド(データに対する)、定数などの命名に関する慣例がある。Javaの基本的な命名規則を解説した前編「Javaの『変数』『メソッド』『定数』名の“ひんしゅくを買わない”付け方」に続く後編は、データの実体がある場所(メモリアドレス)を保持する参照型変数と、パッケージ(拡張機能)の一般的な命名規則を説明する。
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さまざまな命名規則
参照型変数の命名規則
標準的な命名規則では、参照型名は全て「パスカルケース」で記述する必要がある。パスカルケースは「アッパーキャメルケース」とも呼ばれる。変数名の先頭を大文字にし、複数の単語で変数名を構成する場合は、各単語の先頭を大文字にする命名規則だ。
JavaのWebアプリケーション開発用API(アプリケーションプログラミングインタフェース)の「JAX-RS」(Java API for RESTful Web Services)が定義する、参照型変数の例を以下に3つ示す。
- QueryParam
- ServerErrorException
- RuntimeType
Javaのパッケージ名
パッケージの命名規則は、変数、メソッド、参照型の命名規則とは異なる。慣例ではパッケージ名を全て小文字で記述し、ドット(.)を区切り文字として使用する。パッケージ名は、パッケージのファイルが存在する場所を表す。ドットによるパッケージ名の区切りは、パッケージ内のクラスやインタフェースを実装したファイルのあるフォルダの階層構造と一致する。
以下に、「JDK」(Java開発キット)の標準インストーラーが提供する3つのパッケージ名の例を示す。
- net.http
- management.rmi
- transaction.xa
Javaでケバブケースを使えない理由
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