検索
特集/連載

IaaSへの移行作業中に発生する“見落としがちなコスト”IaaS移行にかかるコストを整理する【中編】

IaaSへワークロードを移行させる際、CIOは移行後の運用コストについて考慮する必要がある。コストを計算するときに見落としがちな要素とは。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 オンプレミスインフラからIaaS(Infrastructure as a Service)へのワークロード(アプリケーション)移行計画を立案するCIO(最高技術責任者)は、IaaS移行にかかるコストを入念に計算しなければならない。そうしなければ、大幅な予算オーバーや移行計画の破綻を招く可能性がある。IaaSの利用料金だけでなく、計画段階と移行作業段階、移行後のワークロードやインフラの運用にかかる、全てのコストや担当者の作業時間を見積もることが必要だ。

見落としていない? IaaSの移行作業中にかかる3つのコスト

 実際のIaaS移行作業や、移行後の成果の確認など、移行に必要な作業はさまざまであり、それぞれの作業に担当者の時間を要する。例えば移行したワークロードが新しいネットワークインフラで適切に動作していることを確認するには、ネットワークエンジニアの支援が必要になる。ただし移行後の成果の確認で最も時間がかかるのは最初の数回だ。IaaS移行チームが経験を積み、インフラの改善や自動化の導入が完了すれば、インフラ管理にかかる時間は少なくなる。

 IaaS移行作業中にかかるコストとして、CIOはこうした作業時間に加えて、以下に挙げる3つのコストを検討するとよい。

  • 2カ所のシステムに同時に支払うコスト
    • 例えば稼働中の大規模ワークロードを移行させる場合は、移行元のオンプレミスインフラの運用コストを支払いながら、並行してIaaSのコストが生じる。
  • IaaSに全てのワークロードを移行させるまで維持する必要がある、オンプレミスシステムの災害復旧(DR)インフラのコスト
  • 移行作業に必要な専門サービスまたは新しいソフトウェアのコスト。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る