“駄目なJavaライブラリ”ほど名前負けしている?:Javaライブラリ選択時の7大ポイント【第1回】
Javaアプリケーションの開発において、ライブラリはさまざまな場面で効果を発揮する。採用を検討しているライブラリが、プロジェクトの要件に合う機能を提供するかどうかは、どう判断すればよいのか。
プログラミング言語および開発・実行環境「Java」の強みは、豊富なライブラリ(プログラム部品群)だ。自分が必要としている機能を有するライブラリを、誰かが公開している可能性がある。本連載は、開発者がライブラリを選択する上で考慮すべき7つの要素を紹介する。
考慮点1.その「名前」を信じてよいのか
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1つ目の考慮事項は「ライブラリは名前通りに機能するかどうか」、つまり「自分の望む機能に合っているかどうか」だ。開発者はライブラリを選択する際、そのライブラリが自分の必要とする機能を提供するかどうかを確認する必要がある。
例えば「tomorrow」と入力すると、明日の日付を表す「LocalDate」のオブジェクト(データと処理をまとめたもの)を生成する機能が必要な場合を考えよう。LocalDateは、日付を扱うためのクラス(オブジェクトの設計図)だ。このとき開発者は、「tomorrow」などの文字列を入力値として受け取ってLocalDateオブジェクトを返すライブラリ(以下、日付解析ライブラリ)を探す。見つけたライブラリが要件を満たさなければ、他のより良い選択肢を探すことになる。
ここで考慮すべきなのは開発に要する労力だ。前述の日付解析ライブラリが、「tomorrow」という入力に対してLocalDateオブジェクトではなく文字列を返すならば、開発者は文字列からLocalDateオブジェクトへの変換処理を記述しなければならず、作業負荷は高くなる。
見つけたライブラリが、望むデータ形式にパース(解析・変換)しやすい値を返すなら、そのライブラリを使う選択肢もある。LocalDateオブジェクトの代わりに、LocalDateオブジェクトにパースできる文字列を返す場合だ。理想から程遠ければ、別のライブラリを探す。あるいは今あるライブラリに機能を追加してもらうよう、開発者にリクエストを送るとよい。
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