C#が「使えるプログラミング言語」になったのは“あれ”のおかげ?:求職者が学ぶべきプログラミング言語とツール【第3回】
活躍の場が広がったというプログラミング言語「C#」。その背景には何があったのか。C#を習得することには、どのようなメリットがあるのか。特徴を解説する。
アプリケーション開発関係の仕事に就きたい人が習得するとよいプログラミング言語やツールを紹介する本連載。第3回は、その中からプログラミング言語「C#」を取り上げる。
学ぶべきプログラミング言語3.C#
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「C#はモバイルアプリケーションをはじめ、さまざまなアプリケーション開発で活用できるプログラミング言語だ」。Microsoftのパートナーソフトウェアアーキテクトであるデービッド・ファウラー氏は、同社の開発者向け年次カンファレンス「Microsoft Build 2022」のパネルディスカッションでそう述べた。
ファウラー氏によると、仮想的な命令セットアーキテクチャである「WebAssembly」は、C#の用途を広げた。WebAssemblyを使ったWebアプリケーションは、Webブラウザでネイティブアプリケーションと同等の実行速度で動作する。
「WebAssemblyによって、C#アプリケーションがWebブラウザで動作するようになった」とファウラー氏は説明する。同氏によると従来は、C#を使ってWebアプリケーションのバックエンド(サーバアプリケーション)を開発する場合、フロントエンド(UI:ユーザーインタフェース)の開発には異なるプログラミング言語を使うことが一般的だった。WebAssemblyと、それをC#で使うための「Blazor」が、Webアプリケーションのバックエンドとフロントエンドの両方をC#で開発可能にした。
「C#の構文を理解できるようになれば、他のプログラミング言語への応用は簡単だ」。ソフトウェアエンジニア兼コーヒーレビューサイトElevated Coffee Brewのオーナーであるクリス・シルベー氏はこう話す。「新しいか古いかにかかわらず、どのプログラミング言語も使えることが、仕事で頼りになる多才なプログラマーになるための鍵だ」(シルベー氏)
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