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プログラミング言語「Carbon」が“C++の後継”になるために越えるべき壁とは?「Carbon」は「C++」の後継になり得るか【第3回】

「C++」の後継を目指す実験的なプログラミング言語「Carbon」を公開したGoogle。Carbonが「真のC++後継言語」になるためには、大きなハードルがあるという。それは何なのか。

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 Googleのプリンシパルソフトウェアエンジニアであるチャンドラー・カルース氏は、プログラミング言語「C++」エンジニア向けのカンファレンス「Cpp North 2022」の基調講演に登壇した。カルース氏はそこで、「C++の後継言語」として同社が開発するプログラミング言語「Carbon」(Carbon Language)について語った。

Carbonが「C++の後継言語」になるために本当に必要なこと

 CarbonがC++の後継言語になるためには、Googleが対処すべき「大きな難点がある」とカルース氏は言う。それは、

  • 「標準策定時には国や企業の代表者の承認を得る必要がある」という、国際標準化機構が定めた厳格な規則

だ。

 開発者の目標が「標準の策定」であるならば、このような代表制には意味がある。だが標準の策定は、Googleが目指すC++の問題解決には直接的にはつながらない可能性があるとカルース氏は考える。同氏によればGoogleにとっては、難解な算術演算や構文の分かりにくさといった、C++が抱える実務上の問題を解決する方がより重要だ。

 カルース氏は「Googleは優先順位を変えて『優れた意思決定プロセスを持つ専門家チームを作る』といったことを実施すべきだ」と主張する。「優先順位を変更しても、従来の開発者がC++に対して抱えていた課題を、GoogleがCarbonで対処しなければならないことに変わりはない」。調査会社Forrester Researchのシニアアナリストであるアンドリュー・コーンウォール氏はこう話す。

 Carbonをはじめとするオープンソースのプログラミング言語の開発は「問題をもたらす」とコーンウォール氏は語る。「ほとんどの開発者は、プログラミング言語がゆっくりと進化することを望んでいる」と同氏は指摘。誰もが新機能に貢献できるオープンソースのプログラミング言語は「そのような進化を妨げる」と同氏は話す。

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