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サブスクPC「PCaaS」を選ぶなら“これ”を確認すべし:PCaaS比較のための基礎知識【第3回】
定額料金で業務PCが利用できる「PCaaS」は、複数のベンダーが提供している。適切なPCaaSを選ぶためには、何に注意すればよいのか。主要なポイントを説明する。
市場では、さまざまなベンダーがPCのサブスクリプションサービス「PCaaS」(PCaaS)を提供している。PCaaSの選定時には、考慮が必要なポイントが幾つかある。
PCaaS選びに失敗しないためには“これ”をチェック
連載:PCaaS比較のための基礎知識
「PCaaS」をもっと詳しく
まずは契約に関する重要な項目を確かめる必要がある。主要な項目は以下の通りだ。
- ベンダーが提供するサービスの内容
- 例えば物理PCと管理サービスを提供するのか、それとも管理サービスだけを提供するのかを確認する。主要なPCaaSベンダーはPCの調達から廃棄までの全てを簡素化するライフサイクル管理サービスを提供するが、全てのベンダーにそれが当てはまるわけではない。
- ベンダーが用意するサポート体制
- 問題発生時にベンダーが問題を解決する方法を理解することが重要だ。サポート構造の理解を問題発生時まで先延ばしにするのは賢明ではない。
- PCの納品状態
- PCが事前構成済みですぐに使える状態になっているのか、またはユーザー企業によるセットアップ作業が必要かを確認する。
- テレワークを支援するサービスの有無
- ベンダーがPCの更新やデバイスの回復を実施する方法
- ベンダーが提供するPC監視ツール
PCaaSで利用可能なPCの種類や利用可能なアプリケーション、オプションサービスも確認するとよい。料金体系を理解し、予期しないコストが発生する可能性がないかどうかを確認することも重要だ。
IT部門は、候補となるPCaaSの長期の総所有コスト(TCO)を判断する。その後PCの調達やデプロイ(利用できる状態にすること)、管理、監視、更新、撤去といった今までのPCの管理作業にかかっていたTCOと、PCaaSのTCOを比較する。
第4回は、Dell TechnologiesのPCaaS「Dell PC as a Service」のサービス内容を詳しく説明する。
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