“脱COBOL”に役立つ「ビジネスルール抽出」ツールの可能性と限界:COBOLのモダナイゼーションテクニック【第4回】
COBOLプログラムのモダナイゼーションには、業務遂行上のルールである「ビジネスルール」をプログラムから抽出するツールが活躍する場合がある。その実態とは。
プログラミング言語「COBOL」で書かれたレガシーなプログラムをモダナイゼーション(最新化)する際、「ビジネスルール抽出」ツールが役立つ場合がある。ビジネスルールは、業務を遂行する上で必要になる規約や判断基準などの決まりごとを指す。
「ビジネスツール抽出」ツールの利点と課題
併せて読みたいお薦め記事
連載:COBOLのモダナイゼーションテクニック
COBOLプログラムからの脱却
モダナイゼーションツールベンダーEvolveWareのCEOであるミテン・マルファティア氏は、モダナイゼーションの簡単かつ手っ取り早い方法は、「レガシープログラムの機能を再現でき、かつ最新の各種インタフェースを持つ市販ツールを見つけること」だと話す。そうした市販ツールに、抽出したビジネスルールを読み込ませればよい。
ビジネスルール抽出ツールを用いたモダナイゼーションに際して、「企業はビジネスルールの移行以外にも検討することがある」とジェイソン・ブルームバーグ氏は述べる。ブルームバーグ氏は調査会社Intellyxの創設者兼プレジデントを務める。
抽出したビジネスルールは、プログラムの役割を示す。ただしプログラムの実行に必要な情報全てを含んでいるわけではない。新しいプログラムでも問題なく利用できる機能を実装するには、抽出したビジネスルールを市販ツールにうまく取り込むか、モダンなプログラミング言語で一からプログラムを開発する必要がある。
第5回は、COBOLプログラムのモダナイゼーションを自動化ツールで進める際の注意点を取り上げる。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.