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不景気でも引く手あまたの“売れ筋ITスキル”とは?:IT人材採用市場の好景気は続くのか【後編】
景気後退の中でも、IT職の“売り手市場”はしばらく続く見通しだ。特にどのようなスキルを持つIT職へのニーズが高いのか。専門家の見解は。
企業は概して今後の経済情勢を懸念している。国際会計事務所/コンサルティング企業PricewaterhouseCoopers(PwC)は2022年11月、最高財務責任者(CFO)、最高技術責任者(CIO)、最高人事責任者(CHRO)、取締役会メンバーなどの経営幹部約657人を対象にした調査(同年10月実施)の結果を発表した。それによると、回答者の81%が「今後6カ月以内に景気後退が起こる」と考えている。
こうした中でも、ITを中心とした技術職の雇用は拡大傾向にある。
景気後退でも求められる“あのITスキル”
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IT人材の就職活動
米国労働省労働統計局(BLS:Bureau of Labor Statistics)によると、米国では2022年10月に、専門・技術サービスの雇用者数が同年9月から4万3000人増加した。同局はこの数値を「顕著な雇用の伸び」と評価する。
IT人材の雇用増加の背景には、企業がITに関する支援を自社従業員ではなく、社外のコンサルタントに求める動きがある――。労働市場調査会社Foote Partnersの共同創業者兼チーフアナリストのデービッド・フート氏は、こう推測する。これは「景気悪化時に起こる動きだ」とフート氏は言う。
フート氏は、IT職のうち以下の分野に関するスキルを要する職業は、需要が高い状態が続くとみる。
- BPA(ビジネスプロセスオートメーション)
- 5G(第5世代移動通信システム)
- IoT(モノのインターネット)
- クラウド
- エッジコンピューティング
- AI(人工知能)技術
- サイバーセキュリティ
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