HCIによる“ストレージ以外”の削減効果とは?: データセンターの節電ポイント【後編】
データセンターの消費電力量とコストを削減するために、企業には何ができるのか。削減効果を生みやすい改善ポイントは。
HCI(ハイパーコンバージドインフラ)ベンダーのNutanixは、データセンターのサステナビリティ(持続可能性)に関するレポート「IMPROVING SUSTAINABILITY IN DATA CENTERS」を公表。調査会社Atlantic Venturesに委託して調査を実施した。同レポートは、データセンターのコスト削減方法について解説している。
“ストレージだけ”ではないHCIの削減効果
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データセンターの消費電力について解説
レポートは、HCIの利用が、データセンターにおける消費電力量とコストの削減に役立つ可能性について触れている。Atlantic Venturesでプリンシパルアナリストを務めるカルロ・フェルテン氏は、「HCIを利用することで、ストレージ機器による消費電力量を削減できる」と話す。HCIは複数のサーバの内蔵ストレージを束ねて利用することで、外部接続のストレージを不要にする仕組みを採用しているためだ。
HCIを利用する以外にも、消費電力量とコストを削減する方法はある。その一つがデータ管理の方法を改善することだ。資産管理企業J.M.Finn&Co.でIT部門責任者兼CISO(最高情報セキュリティ責任者)を務めるジョン・コッソン氏は、「企業は必要のないデータを保管する状況に陥りやすい」と指摘する。
企業は法規制で定められている期間よりも長期間にわたってデータを保管する傾向にあり、それが非効率の要因の一つになる場合がある。「企業は自社が従うべき規制要件を考え、保管する必要のないデータがないかどうかを確認すべきだ」(コッソン氏)
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