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「リモートデスクトップでマイクが使えない」と苦情が来たときの賢い解決術リモートデスクトップでマイクが使えないときの対処法【第5回】

「リモートデスクトップ」を利用するエンドユーザーから「マイクが動作しない」という報告があった場合、管理者はどう対処すればよいのか。勘所を整理する。

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 手元のPC(ローカルPC)から別のPCやサーバのデスクトップを操作する「リモートデスクトップ」は、テレワークに役立つ。ただし何らかの原因で、リモートデスクトップの接続中にマイクが利用できなくなることがある。マイクが動作しないことは、エンドユーザーのストレスの原因となる。管理者はどのような手順でトラブルシューティングに当たるべきなのか。

「リモートデスクトップでマイクが使えない」への“賢い対処法”はこれだ

 リモートデスクトップでマイクが動作しない問題が、1人のエンドユーザーにしか発生しない場合、マイクそのものや、エンドユーザーごとのマイクの設定に問題が潜んでいる可能性がある。この場合は、まずエンドユーザーのPCとマイクを確認するのが最善だ。管理者は、エンドユーザーに以下の質問をするとよい。

  • 他のデバイスで、そのマイクが使用できるかどうかを試すことは可能ですか。
    • この質問には、マイクそのものに不具合があるかどうかを判断する意図がある。
  • 「Microsoft Word」での文書作成時に、マイクを使って正常に音声入力ができますか。
    • この質問には、マイクがローカルPCで正しく機能するかどうかを判断する意図がある。
  • 動作しないのは新しく導入したマイクですか。または以前接続したときは、正しく動作したマイクですか。
  • 最後にローカルPCまたはリモートデスクトップでマイクを使用できたのはいつですか。
  • 「リモートデスクトップ接続」の設定には何が表示されていますか。あなたや管理者は、最近これらの設定を変更しましたか。

 複数のエンドユーザーからマイクが使えないという報告があった場合、その問題はエンドユーザーやデバイスごとの設定を一元管理する「グループポリシー」の設定に起因している可能性がある。管理者はグループポリシーを確認し、どの設定がマイクの機能を停止または変更している可能性があるかを判断する。グループポリシーの設定を確認する「ポリシーの結果セット」を使用して、エンドユーザーとPCに適用されている設定を確認する。

 管理者は全ての設定がマイクの利用を許可していることも確認する。例えば管理者がUSBポートへの全てのアクセスをブロックしている場合、USBポートに接続されたマイクは利用できなくなる。

 PCやリモートデスクトップには、マイクの機能をブロックしたり、変更したりする可能性がある、複数の要素が存在する。リモートデスクトップでマイクが使えない場合は、ローカルPCでマイクが正しく機能することを確認した後、グループポリシーやWindowsの設定を確認するとよい。

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